新たな外交関係理念

１２月４日、米国のバイデン副大統領と習近平国家主席が計５時間近くに及ぶ会談を行い、もともと４５分の予定だった小規模な会談は２時間まで延長された。

バイデン副大統領は訪中期間中、ほとんどの時間を中国の指導者と第１８期三中全会後の中国改革と中米関係について意見交換することに割いた。双方は対話・交流・協力を強化し、新たな大国関係の構築に向けて努力することで一致した。

中米の新たな大国関係構築は、習近平国家主席が就任後に外交分野で提唱している理念であり、その核心的重要意義は、台頭する大国と守成の大国との間に必然的に対抗や衝突が起こるという「歴史の宿命」を打ち破り、相互に尊重し、互恵・ＷＩＮＷＩＮの関係を築くことである。２０１３年６月、習主席はオバマ大統領と米カリフォルニア州の農園で従来の首脳会談形式を打ち破る「習・オバマ会談」を行い、計８時間を超える会談を通じて、新たな大国関係の共同構築という戦略的共通認識に達した。

習近平主席の米国訪問は国内外で喝彩を浴び、中国外交がより能動的になったことの証と見なされた。しかしこれは、新中国政府が政権を引き継いで以来積極的に展開してきた全方位立体外交の一部にすぎない。