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中国15省の人口統計が発表 河南省は44年ぶりに出生人口が80万人割り込む
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· 2022-03-15 · ソース:人民網 |
タグ: 人口;出産;社会 | 印刷 |
中国国家統計局が2021年の人口統計を発表したのに続いて、広東省や河南省を含む15省も2021年人口統計を発表した。
15省のうち、広東省と湖北省は人口が最も多い都市トップ3に入っている。また、12省が2021年の出生人口統計を発表し、広東省は唯一100万人の大台を超えた省となった。そして、人口が1億人を超える河南省の出生人口は1978年以降で初めて80万人を下回った。
表:15省の2021年人口統計(人口単位:万人。第一財経の記者が各地が公開している統計をまとめたデータ)
一部の省の人口が増えている原因は?
当稿執筆時点で、統計を発表している15省のうち、9省の常住人口が増加したのに対して、6省は減少していた。うち、浙江省は72万人増、広東省は60万人増、湖北省は54万7000人増と、増加幅が50万人の大台を突破した。
人口増加には自然増加と社会増加(流入数ー流出数)の側面がある。浙江省の自然増加数は6万5000人だった。それに基づいて計算すると、同省の社会増加数は(省外から流入してきた常住人口数)は65万5000人だった。
中国中部の湖北省の常住人口増加幅は3位で54万7000人だった。自然増加を見ると、2021年、同省の出生人口は40万4000人で、出生率は人口1千人当たり6.98人、自然増加率は人口1千人当たり-0.88人だった。このように湖北省の常住人口の自然増加率はここ数十年で初めてマイナスへと転じた。
またこれに基づいて計算すると、2021年、湖北省の社会増加数は65万5000人だった。2011年以降の湖北省の常住人口の推移を見ると、2011‐19年は増加の一途をたどっていたのに対して、2020年は前年比で151万7000人減少した。そして、2021年には再び54万7000人増となったことは注目に値する。
専門家は、そのような推移は、新型コロナウイルス感染症拡大と密接な関係があると見ている。2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大が発生して、一部の人々は省外にいたため、統計に数えられることはなかった。しかし、2021年に経済・社会が全面的に回復し、それらの人々が戻って来たと分析されている。
中国の人口勢力図に変化
人口を全国的に見ると、中国の総人口の増加ペースは鈍化しており、全国の人口をめぐる勢力図が変化しており、中部、西北エリア、東北エリアといった地域の人口が依然として、南東の沿海地域へと集まっている。中国社会科学院都市発展・環境研究センターの研究員・牛鳳瑞氏は、「人口の分布は産業の分布と関係している。 産業が発展すればするほど、雇用の機会も増え、給与の水準も高くなり、若者たちも集まるようになる。そのため、南東の沿海地域の経済発展が、多くの人口が流入する要因となっている」と分析する。
すでに人口統計を発表している15省のうち、12省が2021年の出生人口統計を発表している。うち、1億人以上の人口を抱える広東省、河南省、山東省も同統計を発表している。中国トップの経済大省である広東省の出生人口は118万3100人と、中国全体の11.1%を占め、その出生人口が100万人の大台を超えた全国唯一の省となった。
広東省の後に続いたのは河南省で79万3000人だった。ただ、1978年以降の最少記録で、1983年以降で初めて80万人の大台を割った。同省の出生人口は2020年に初めて100万人の大台を割っていた。中国で3位の経済大省である山東省も1983年以降で初めて80万人の大台を割った。
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