中国全土では新型コロナウイルス感染の中・ハイリスク地域がゼロとなっているほか、各地はモモやアンズなどの花が見頃を迎えている。旅行サイト・携程網の統計によると、2月末、「花見」の検索回数が前月比280％増と、急増した。最近、同サイトを通して、花見ができる観光スポットへ向かう旅行を予約する人の数が2019年に比べて115％増となっている。花見で人気の都市トップ10は、北京、広州、上海、重慶、成都、杭州、南京、蘇州、西安、武漢となっている。人民網が各社の報道をまとめて報じた。

春節（旧正月、今年は2月12日）が終わり、観光業が回復しており、統計によると、2月18日から2月末にかけて、中国各地の旅行店では、春の観光旅行を予約する人が延べ3万人に達している。各地の旅行店の予約状況を見ると、3月には延べ5万人以上に達するとみられている。なかでも、ミドル・ハイエンドの旅行が爆発的人気となっており、携程網のプライベイトツアーの統計を見ると、2月28日の時点で、3月に旅行に出かける人の数が2019年同期比で120％増となっている。今年は、「心の赴くまま」に花見に行く人が増えており、なかでも、西蔵（チベット）自治区のモモの花、新疆維吾爾（ウイグル）のアンズの花が人気となっている。

春節後に飛行機チケットの価格が下がっていることも、花見旅行人気に拍車をかけている。携程網の統計を見ると、3月のエコノミーの値段は、平均503元（1元は約16.5円）と、2019年同期比で約20％安くなっている。人気路線を見ると、トップ10は、三亜-上海、上海-三亜、三亜-北京、上海-成都、北京-三亜、上海-広州、広州-上海、上海-深セン、成都-上海、上海-哈爾浜(ハルビン)となっている。（編集KN）

「人民網日本語版」2021年3月4日