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広西チワン族自治区乍洞村 貧困脱却の難関攻略の現場をゆく①
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本誌記者・植野友和 · 2020-08-31 · ソース:北京週報 |
タグ: 貧困脱却;広西;社会 | 印刷 |
広西チワン族自治区河池市宜州区乍洞村の風景(撮影・本誌張巍記者)
貧困の根絶は世界各国が直面している大きな難題だが、中国ではこれまでに貧困脱却の難関攻略が国を挙げて推し進められ、年を追うごとに驚くべきスピードで貧困人口が減っている。
他国が成し遂げられないことが、なぜ中国では可能なのだろうか?具体的にどのような施策が行われ、困窮にあえいでいた人々が豊かな暮らしを享受できているのか?その実態をレポートするために、このたび本誌取材班は広西壮(チワン)族自治区河池市宜州区乍洞村を訪れた。ここはかつて同区内で最も貧しい村の一つとされていたが、現在ではさまざまな取り組みが功を奏し、全村の貧困脱却まで残すところあと6世帯のみとなっている。
乍洞村の桑畑で桑の葉の収穫をする村民(撮影・本誌李凱至記者)
筆者自身、貧困地域を訪れたことがなく、貧困脱却の難関攻略の現場をこの目で見るのは今回が初めての体験だ。取材1日目、村に着いてまず感じたのは、切り立った山に囲まれた乍洞村の美しい自然である。北京在住の身としては羨ましく思えるほど豊かな環境だが、実際にここで暮らすとなると話は全く変わってくるだろう。耕地は限られており、農業で生計を立てるのは決して楽ではないはずだ。
しかし、村民たちの家を訪問すると、人々の表情は皆明るく、貧困地域という言葉が持つ負のイメージを感じることはなかった。これは、政府による支援がしっかりと行き届いていることに加え、村民たちが農業や畜産、養蚕などで現金収入を確保できているためだ。
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