中国節能環保集団有限公司のプロジェクト展示の一部(撮影・金知暁)
余総経理の説明によれば、長江経済ベルト汚染対策で中国節能環保集団は「3つの原則」を堅持していくという。一つ目は技術革新、人的資本、社会的責任などを支えとして自らの立ち位置を高めることだ。二つ目はプラットフォームの資源の集中と価値の創造能力を高め、問題を解決できるだけでなく、各参加者が満足のいくリターンを得られるようにすることだ。そして三つ目は生態システムの総体性と長江流域の系統性を起点として、全体的な計画と分類的な施策を進め、長江経済ベルトに長く存在する汚染対策の難題を解決することだ。
「今後、中国節能環保集団は業界をリードする役割をさらに発揮して、汚染対策の主体プラットフォームの責任を着実に担っていき、長江の保護にまつわる各活動をよりしっかりと推進していきます」と余総経理は語る。
国際的な舞台に踊り出る「中国環境保護」
「パリ協定」の着実な実施と目標の達成には各締結国の団結・協力、全力を尽くした貢献が必要なように、中国の省エネ・環境保護事業は政府、企業、ひとりひとりの国民の参加が欠かせない。そのため、中国節能環保集団有限公司はリーダーシップを取って「中国環境保護ブランドクラスター」を組織し、12月末にはその成立イベントを開催する。「今後、『中国陶磁器』や『中国白酒』と同様に、『中国環境保護』も数多くの中国企業が国際的な舞台に登場する際の看板となることでしょう」。また、余総経理は続けて次のように語った。「中国の環境保護企業はブランドクラスターという方式で国際競争に参加し、国際協力を強化していくのです」
リーディングカンパニーとして、中国節能環保集団自身も貢献を果たしていく。「中国環境保護ブランドクラスター団体基準」と「中国環境保護ブランドの価値評価基準」を制定し、他のクラスターのメンバーと共に引き続き技術革新を進め、絶えずグリーン発展の分野での開放・協力を強化し、業界の発展の助けとなるグリーン金融の利用を模索していく。
「環境保護に携わる人にとって、自らの努力によって廃水や排気ガスが価値のある資源へと変わり、自然界への排出物が無毒で無害なものに変わるのを目にした時、とても温かく安らかな気持ちになります。良いことをしているからなのです」と余総経理は語る。「さらに、心の中の環境保護に対する強い思いは他者からの尊敬を勝ち取り、チャンスも得られます」