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気候変動対策に大きな役割を発揮してきた中国の国有企業②
本誌記者 徐蓓・金知暁  ·   2019-11-29  ·  ソース:北京週報
タグ: 気候変動;国有企業;社会
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廃棄物をしっかりと処理し都市のごみ問題を解決する 

中国の都市化が絶えず加速するにつれて、処理能力を超えたごみは都市の発展を制限し、暮らしに影響を及ぼす問題となっている。統計によれば、全国の都市の生活ごみは毎年1億5000万トンを超え、8~10%というスピードで年々増加している。全国688都市のうち、県政府所在地の都市を除く3分の2の大・中都市ではごみ処理が追いつかず、都市において毎年ごみによって生じる資源の損失は250億元から300億元となっている。このような手に負えない難題に直面して、中国節能環保集団は臨沂生態循環産業パークを通じて、ごみ処理問題対策を打ち出した。 

「偉大な歩み 輝かしい成果――中華人民共和国成立70周年祝賀大型成果展」で臨沂生態循環産業パークのプロジェクト模型を見学する人々(写真=中国節能環保集団有限公司提供)

臨沂市は山東省で最も人口の多い都市であり、都市の中心エリアでは毎日約3100トンの生活ごみが発生し、また大量の汚水や汚泥、家畜の死骸なども出る。臨沂生態循環産業パークは生活ごみ焼却発電プラントプロジェクトを中核として、生ごみ・動物の死骸・汚泥の処理、集中的な暖房供給、メタンガスの資源化利用、汚水処理などさまざまなプロジェクトで生まれる副産物・廃棄物のリサイクル、エネルギーや廃水のカスケード利用、インフラの共用を通じて、パーク内の固体廃棄物の「減量化、資源化、無害化」を実現した。 

中国節能環保集団の余紅輝総経理は続けて語る。「臨沂生態循環産業パークは先進的な処理方法を利用して、パーク周辺の141カ所の製材工場に蒸気を提供し、周囲にある20万平方メートルの集合住宅に暖房を供給しており、残りは電力網に使われ、真に生態的、社会的、経済的価値を実現しました人類がこのように廃棄物をしっかり処理できるのは、文明の象徴なのです」 

各地に適した対策が必要な長江経済ベルトの汚染処理 

長江は中国一の大河であり、6300キロ以上に及ぶ流れは東部・中部・西部の三大地域の11省を貫き、長江沿いの経済圏は独特の強みと巨大な発展の潜在力を有している。しかし、中国経済の発展に伴い、中国の母なる川である長江は、重度のリン汚染に直面している。各地の政府のもとで関連対策が進められてはいるが、多くの地方の汚染対策は環境モニタリングデータの出所がばらばらであること、対策の効率低下などの問題にいまだに直面している 

2018年5月、成熟したビジネスモデル、先進的なテクノロジー水準、そして省エネ・環境保護分野に専念してきた数十年の経験に基づいて、中国節能環保集団は長江経済ベルト汚染対策の主体プラットフォーム企業と定められた。 

長江経済ベルト汚染対策の主体プラットフォームとなって1年余りで、中国節能環保集団は都市や地域の特徴を踏まえてそれぞれに合った施策を行う原則のもと、浙江省、衡陽市、麗水市などの省・市と戦略的協力合意を結び、湖州市、咸寧市などの都市でテスト業務を展開し、一連の再現可能・持続可能なイノベーションモデルを作り上げた。現在までに、集団は長江沿いの省・市で各レベルの専門的な子会社を178社設立し、さまざまな省エネ・環境保護プロジェクトを275件展開し、累計で300億元近くの関連する投資を行い、後続のプロジェクトに関連する投資総額は1000億元を超える。

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