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亡くなってしまったペットのクローンを作るには38万元
「賛成」「お金の無駄遣い」その反応はさまざま
  ·   2019-04-29  ·  ソース:人民網
タグ: クローン;ペット;社会
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ショート動画アプリ・抖音(Tik Tok)や動画共有サイト「bilibili(ビリビリ)」、ECアプリ「小紅書」などの共有プラットフォームで、このところペットのクローンをテーマとする日記や動画が数多く投稿されている。取材を進めたところペットのクローンは、すでに商品としてオンラインショップで取り扱われているようになっていることが明らかになった。北京青年報が伝えた。

クローンのペット犬を生み出すプロセスをネット上でシェア

「賛成」「金の無駄遣い」とその反応はさまざま

上海に住む「小月」さんは、ECアプリ「小紅書」上で、亡き愛犬niniのクローン作成日記を綴っている。小月さんの投稿によると、彼女が可愛がっていた犬のniniは2018年10月9日に死んでしまったという。niniが亡くなる前、小月さんは、niniのクローン犬を作成して、nini の死後はそのクローン犬を飼うことを決心し、niniのDNAを抽出した。

niniの死後4日目の10月13日、小月さんは、niniのクローンを代理出産する犬に関する情報を入手した。ちょうど小月さんの誕生日だった2月15日、彼女はすでに生後2ヶ月となったniniのクローンを受け取った。

小月さんがペットのniniのクローンを作成するプロセスを投稿した以外にも、他の共有プラットフォームには、ペットのクローン作成日記をシェアするネットユーザがいた。ペットの飼い主がそのクローンを作成するという方法を選んだ主な理由はペットのクローンが死んだペットの命を受け継いで、永遠に自分の傍にいてくれると考えたからだ。

ペットのクローンが流行り始めると同時に、「このようなやり方で死んだ『ペットの命』を引き継ぐのは良いことだ」という意見が寄せられた一方、「たとえ見た目は全く同じであっても、死んだペットの記憶までコピーすることはできない。金の浪費に過ぎない」という声も寄せられている。

生きているペットからも、死んだペットからも細胞の取り出しは可能

価格は25万元から38万元までまちまち

ペットのクローンは、日本や韓国などでは早くから流行しており、中国でも数年前からペットのクローンが作成され始めた。

ペットのクローンを取り扱うオンラインショップを無作為に抽出して取材してみたところ、その店でクローン関係の顧問を務めているという人が、「ペットのクローンは、北京にある生物実験室で作成されている。ペットのクローン細胞は、生きた動物からでも、死んだ動物からでも取り出せる。もし動物が死んでしまっている場合、湿った毛布に包み、摂氏2度から8度のアイスボックスに入れて、保管し、実験室に連絡すれば、技術担当者が自宅まで細胞の抽出に来てくれる」と説明した。

そしてこの顧問は、「現在、この実験室では、ペットの犬と猫という2種のクローン作成を行っている。作成にかかる費用は、クローン犬で38万元(1元は約16.6円)、クローン猫で25万元だ。細胞の抽出からクローンの引き渡しまでに、約10ヶ月かかる。ペットのクローンは、生後約2ヶ月で飼い主に引き渡す。ペットのクローンは、細胞を抽出された元のペットと全く同じというわけではない。だが、クローンと元のペットの遺伝子配列が同一であることから、外形、身体構造、先天的能力などのDNAに関係する性状は、すべて受け継がれる。クローンの先天的な気質は、元のペットと一致しているが、クローンの成長環境が元のペットと異なる場合は、変わっていく可能性がある。またクローンには、元のペットの記憶までは受け継がれていない。この店では、これまでに、20匹以上のペットのクローンを作成し、飼い主に引き渡した」とした。

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