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ミャオ族の村人に「大伯母」と慕われる大学教授(二)
本誌記者 馬力  ·   2017-09-30
タグ: ミャオ族;貴州;社会
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「手」プロジェクトが終了すると、張教授たちは村のお年寄りたちと農村ツーリズムを始めた。「皆で一緒に清掃作業をし、民宿をやり、農家楽(農家体験)を始めました。刺繍グループは刺繍を続け、ほかの人たちは観光グループに振り分けられました。グループごとに競争し、最後には村中のお年寄りたちがセメントで村の歴史ある古い道や水上輸送の道具をしまう倉庫を修復し、古民家を修繕しました。こうして100年の歴史を持つ「古寨季刀」(「寨」は山村の部落)がお目見えしたのです」。今や、「古寨季刀」は貴州で非常に有名で親しみのある観光地になっている。 

仕事の関係で、張教授は2年間季刀に行くことができなかった。 

「今回の『両岸芸縁・貴州』のイベントで、大陸と台湾の教師と学生を連れて季刀に行きました。村に着いて歓迎のお酒を飲むと、ヤンさんは私を一人連れだし、彼女の家に連れて行きました。そして一冊の本を広げました。そこには新しい刺繍作品の『小龍』が挟んであったのです。ヤンさんはこう言いました。『もう目が見えなくなってきて、あなたを見ることができない日が来るんじゃないかと心配です。将来自分が死んでしまったら、この『小龍』を私の代わりだと思ってください』」。ヤンさんがこう言うのを聞くと、張教授の目からたちまち涙がこぼれた。「ヤンさんは、『ずいぶん長いこと来なかったですね。とても会いたかった。もう涙もかれてしまいましたよ』と言いました」。 

「フィールドワークに来て、農村である人と出会い、その人といつも心を通わせ、その人の生活と自分の生活とが1つになり、共に歩んでいく。その出会いは人生にしっかりと銘記され、永久に忘れられない。こんなことが起こる村を、こんなに深く付き合える人を、訪ねて行かないはずがありません。郷愁とは何か?家とは何か?私たちの母親とは?そのすべてがここにあるのです」。張教授はこう語った。 

「北京週報日本語版」2017年9月30日 

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