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環境改善に多くの関心を! 毎日大気の状態を記録する中国人男性
  ·   2017-03-02  ·  ソース:
タグ: 大気汚染;煙霧対策;社会
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毎週土曜日午前6時、北京市懐柔区雁棲鎮西柵子村の側にある箭■長城(■は手へんに口)に、アウトドアスポーツ愛好者が集まる。彼らが背負う登山用リュックには、白いビニール袋が括り付けられている。道中に放置されたごみを拾って入れるためだ。彼らはみな、「箭■客」というグループの一員だ。

同グループの発起人である鄒毅さんは、「数年前に近くの慕田峪長城に登った時に、ここを発見した。当時は美しい場所だったが、有名になるにつれてゴミも増えていった。そこで私はこのグループを結成し、長城でゴミを拾うことにした。2013年9月から今までに、3200人以上が加わり、ゴミ拾い活動に参加してくれた」と話した。

鄒さんは、正真正銘の「環境保護の達人」だ。大気汚染の改善についてより多くの人に関心を持ってもらうために、環境に優しいライフスタイルを送っている。2013年1月から、彼は毎朝同じ場所で、天気の状況を撮影、微博(ウェイボー)にアップ、これらの写真をアルバムにして残している。

「写真を通じて天気の善し悪しを判断することは、科学的手法とは言えないが、数値データはあまりにも抽象的だ。それに対して、一年の移り変わりを日々の写真を通して見れば、その違いは一目瞭然だ」と鄒さん。彼が微博に投稿したアルバムの閲覧回数は、現時点で5千万回を上回った。

徐々にではあるが、鄒さんの周囲にいる多くの友人の心理状態や考え方に変化が生まれた。彼らは、煙霧予防・対策などのような環境保護問題の解決には、政府と市民が一体となって努力しなければならないという意識を持ち始めた。

このような変化は、人民日報がこのほど実施した、煙霧対策と環境保護に対する市民の参加意欲に関する調査結果からも、伺い知ることができる。「煙霧改善のために、一定の費用を負担し、時間を使うという、ある程度の負担は我慢できますか?」との問いに対し、「それは無理だ。煙霧改善は政府や汚染企業がすべきことであり、自分とは関係がない」という回答を選んだネットユーザーは、全体の36%を占めた。一方、「同意する。運命共同体である我々一人ひとりが、資源節約や環境保護に努め、ライフスタイルを環境に優しい低炭素方式に切り替えなければならない」とした人は64%に上った。

鄒さんは、以下の通り提案した。

「今すぐに始めよう。小さなことからでも良い。環境にダメージを及ぼすライフスタイルを改めるよう。自動車の利用を抑え、公共交通機関をできるだけ利用する。花火を控え、水や電気の消費を節約する。簡単なことを継続し、習慣にする。一つの小さな事から始めればいい。一人一人が少しずつ改め、環境に優しいかどうかを自分自身の基準にする。個人の力はたかが知れているが、それらが集まると巨大な力になる」。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年3月1日

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