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北京・天津・河北、2020年までにスモッグ問題解決へ
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· 2017-02-27 · ソース: |
タグ: 大気汚染;京津冀;社会 | 印刷 |
北京市・天津市・河北省(京津冀)一帯の環境について語る時、「スモッグ」は避けて通ることのできない言葉だ。厳しい大気汚染の状況を前にして、ここ3年、京津冀地区は行政区域の制限を越えて、汚染防止・抑制・対策に共同で取り組み、一応の成果を上げた。計画によると、2020年には、京津冀地区はおおむねスモッグから解放され、「グリーン時代」を迎えることが可能になる。
京津冀地区は中国で大気汚染が最も深刻な地域であり、PM2.5汚染はすでに現地の人々の「心肺の患」となり、京津冀地区の主要な汚染物質である。ここ3年、京津冀地区は防止・抑制に共同で取り組み、力を合わせて立ち遅れた生産能力の淘汰、石炭燃焼の抑制・削減、クリーンエネルギーの普及、工業・粉塵汚染の抑制といった重点的な二酸化炭素排出量削減を推進してきた。さらに京津冀地区は他に先駆けて大気重度汚染緊急対応連動メカニズムを構築し、協議・警報発令を一元的に行い、主体的に二酸化炭素排出量削減措置を講じ、重度汚染に対応してきた。
しかし2016年になってもスモッグは相変わらず治まらず、対策の効果に対し疑問を呈する声も出ている。結局のところ対策の効果は出ているのか?以下に示すデータを見れば、今起こりつつある変化が感じられるかもしれない。
河北省では、2016年の大気質平均目標達成日数は207日で、2015年より17日増加した。また同年の全省平均重度汚染日数は33日で、2015年に比べ3日減少した。
北京では、2016年の大気質目標達成日数は198日で、そのうち一級の「優」が68日、二級の「良」が130日あり、目標達成日数は2015年より12日増加した。
2016年の京津冀地区PM2.5平均濃度は2013年と比べて約33%下がった。データの変動は小さく、人々にもはっきりとした実感はないものの、変化は確かに起こっている。スモッグは1日や2日で形成されるものではなく、スモッグ対策も必ず長期的な持久戦になる。
2015年12月30日、国家発展改革員会と環境保護部が関連部門とともに共同で作成した「京津冀協同発展生態環境保護計画」が発表された。「計画」は、2020年までに、京津冀地区のPM2.5濃度を2013年から40%前後下げるという目標を掲げた。これは、京津冀地区が2020年にスモッグから解放され、「グリーン時代」を迎えられることを意味する。その時には、北京に幅500メートル以上の1級通風回廊が5本、幅80メートル以上の2級通風回廊数本が建設され、通風回廊ネットワークが形成され、地区全体の大気流通性が向上する。2017年までに、京津冀地区のPM2.5年間平均濃度を73マイクログラム/㎥前後まで抑制し、2020年までに64マイクログラム/㎥前後にする計画だ。
この要求により、大気汚染に対する防止・抑制の共同対策はさらに差し迫ったものとなった。特に京津冀大気重汚染緊急対応連動メカニズムの共同実施、連動した法執行の展開が急がれている。京津冀のほかにも、京津冀及び周辺地域への汚染流入経路にある都市に対しても共同で連動した対策を取る予定だ。いずれにしても、科学的な対策、協同的対策を通じて初めて、2020年にスモッグを永遠に伝説に変え、グリーン時代を迎えることが可能になるのである。
「北京週報日本語版」2017年2月27日
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