ホーム >> 社会 >> 本文 |
「ノーベル賞」が映し出すさまざまな世界の実相
|
· 2016-10-24 |
タグ: ノーベル賞;科学文化;社会 | 印刷 |
○ノーベル賞選考者は男性を偏愛?
科学・人道主義事業の分野では、全てが変化してきたが、一つだけ変わっていない点がある。それは、ノーベル賞受賞者は男性が圧倒的に多いことだ。とはいえ、男性の受賞者が主に科学分野で独占的地位を占めているが、文学賞と平和賞では、女性も台頭し始めている。ノーベル博物館はこれまでに、女性の科学研究成果を軽視している訳ではないとの声明を発表した。逆に、女性のノーベル賞受賞について寛大な姿勢で臨み、規則の緩和を行ってきたという。1903年、キュリー婦人(Marie Curie)と夫のピエール・キュリー(Pierre Curie)氏がノーベル物理学賞を受賞した。実は最初、婦人はノミネートされていなかったため、夫がこれについて抗議した。それにより、選考委員会が婦人の選考資料をようやく受け付けた。このような経緯から、キュリー夫人はノーベル賞を受賞した最初の女性となった。
前のページへ1235次のページへ |
|