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世界的な美容整形ブーム 中国では低年齢化も進む
  ·   2016-08-31  ·  ソース:
タグ: 整形;美容;社会
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ネット上で「美容整形クリニック」と検索すると、無数の広告がヒットし、「『美』はあなたの目の前にある」というメッセージが伝わってくる。国際美容外科学会(ISAPS)の統計によると、美容整形の年間例数は、2010年の1410万例から、15年には2170万例に増加した。新華網が報じた。

卒業シーズンには顔面偏差値を争うように?

中国では夏休みになると、美容整形クリニックの医師たちは猫の手も借りたいほどの忙しさになる。西寧市第一人民病院・美容整形科の張棟科長によると、「夏休みは、美容整形する学生の数がピークに達する。これまでは大学生が中心だったが、今は大学入試が終わったばかりの高校卒業者が増加している」という。

夏休みに美容整形をする人のうち、中高校生が3分の1を占め、中学生も少なくない。美容整形する人の低年齢化が進んでいるのだという。

統計によると、昨年、世界で隆鼻術を受けた人のうち、未成年者が7.5%も占めていた。しかし、専門家は、「体が完全に発育していない未成年者が美容整形をしても、その效果を保障することはできず、その年代は美的感覚もまだ定まっていない。そのため、二重にしたり、鼻を高くしたり、豊胸したり、脂肪を吸引したりする手術を受けるのには適さない。未成年者の体が完全に発育していない時に美容整形をすると、体の成長過程が乱れ、健康を害する可能性がある」と警笛を鳴らしている。

美容整形ブームは中国だけ?

ISAPSが発表している15年度の統計によると、世界最大の「整形大国」は米国とブラジル。同年、世界では整形外科手術が964万例、注射などによる簡単な整形手術が1206万例だった。この計2170万例のうち米国が404万例と最多だった。

統計によると、東洋と西洋では、人気の美容整形術に大きな違いがある。例えば、米国やメキシコなどの国では豊胸手術が人気であるのに対して、韓国では鼻や目の整形が人気となっている。一方、脂肪吸引や注射などによる整形は各国で人気となっている。

整形した相手を愛せる?

日本のセルフ型スマートフォンリサーチサービス「mind sonar」の「プチ整形を含めて『美容整形手術』を受けたことがある人」のアンケートでは、回答した20−50歳の452人のうち、7.2%が「YES」と答えた。女性だけを見ると、その割合は約10%だった。つまり、女性の10人に1人が美容整形をしたことがあることになる。そのため、自分のパートナーに美容整形の経験があったとしても決して不思議なことではない。

ニュースサイト・しらべぇの編集部が以前、日本全国20代−60代の男女500人に「自分のパートナーが過去に美容整形をしていたとわかったら?」と聞いてみたところ、半数以上が過去に美容整形をしていたとわかっても、「美しいほうがいい」か「気にしない」と回答。また、「我慢する」と答えた人を合わせれば、約9割が結果的には、整形しているという事実を受け入れることが分かった。

美容整形には逆効果のリスクも それでも整形を選ぶ?

美しくなるのにもリスクが伴う。中国では美容整形により逆効果になったという訴訟が毎年平均約2万件あり、この10年間で、約20万人の顔が美容整形業界によって台無しにされてきた。美容整形術のうち、失敗の確率が最も高いのは、二重、隆鼻、目の下のたるみ取り、豊胸で、この4項目は美容整形術の80%以上を占めている。また、エラ骨削り・アゴをシャープにする整形は最もリスクの高い手術で、命を落とす危険さえある。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年8月30日

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