(1)世界3位に
国家統計局が28日発表した、改革開放後30年間の経済・社会の発展の成果に関するシリーズ報告によると、改革開放により、中国は閉鎖的または半閉鎖的な経済から全方位的に開放された経済へという大きな歴史的転換を達成した。開放の波は沿海部から長江流域や国境地域へ、東部地域から中部・西部地域へと徐々に広がり、開放される分野も貿易から投資へ、貨物貿易からサービス貿易へと次々に拡大してきた。
対外貿易は、ある国が国際的な経済協力や経済競争に参加する上での重要な方法・ルートであり、中国の対外開放の中心部分であり、出発点でもある。1978年に206億ドルだった輸出入総額は、2007年は2兆1737億ドルになり、104倍の増加を遂げた。うち輸出総額は98億ドルから1兆2178億ドルに増え、123倍の伸びだった。輸入総額は109億ドルから9560億ドルに増え、87倍増加した。輸出入総額は2004年に始めて1兆ドルの大台を突破し、2007年にはさらに2兆ドルを突破した。輸出入の急速な伸びにより、中国が世界貿易に占める地位も上昇を続け、世界ランキングは改革開放初期の32位から、2004年は3位に躍進した。世界の貿易総額に占める割合は1978年の1%未満から、2007年は約8%に増加した。
(2)外貨準備世界一
改革開放からの30年間に、貿易赤字が黒字に転換し、中国は外貨不足に悩む国から世界一の外貨準備を擁する国になった。改革開放政策の実施から1993年までの間は、数年の例外を除いてほぼ毎年貿易は赤字だったが、1994年以降はずっと黒字を維持しただけでなく、黒字額がどんどん大きくなった。外貨準備は1978年のわずか1億6700万ドルから、2007年は1兆5千億ドルへと大幅に増加した。
この30年間にサービス貿易も大きく発展した。サービス貿易総額は1982年の43億ドルから2007年は2509億ドルに増加し、25年間で57倍増え、年平均増加率は17.6%に達した。またサービス貿易額が対外貿易総額に占める割合は、1982年の9.4%から2007年は10.3%に上昇し、世界のサービス貿易総額に占める割合は0.6%から4%に上昇した。サービス貿易の世界ランキングは、米国、英国、ドイツ、日本に次ぐ5位で、世界的なサービス貿易大国になったといえる。
(3)外資導入世界一
1992年までは、外資導入の主なルートは対外借款であり、特に政府が外国から借り入れた借款だった。同年に海外からの直接投資による外資導入額が始めて対外借款を抜き、以降、海外からの投資が外資導入の最も主要なルートとなった。1983年に9億1600万ドルだった外資導入額は、2007年は748億ドルに達し、24年間で81倍増加した。2007年末現在、海外からの直接投資による外資導入額は累計7700億ドルに上り、年平均増加率は20.1%に達して、同期の国民経済成長率を大きく上回った。また中国は1993年から15年間連続で、世界の発展途上国の中で最も外資導入額が大きい国となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2008年10月29日 |