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内陸部開放チャンスの扉を開く長江経済ベルト
  ·   2018-05-24
タグ: 対外開放;長江経済ベルト;経済
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長江経済ベルトは注目の対外開放ベルト地帯になりつつある。今年1~4月、長江経済ベルト沿いの省・直轄市の対外投資と外資導入は著しく増加した。第1四半期の長江沿岸11省・直轄市の総生産額は急成長し、総額は全国の44.2%を占めた。複数の専門家が、長江経済ベルト建設は長江沿いの省・直轄市がより高いレベルの対外開放を進めるために良好な環境を提供したと指摘している。  

「一帯一路」と五大自由貿易区を結ぶ

中国内陸部で最大の複合運送ターミナル港となった重慶・果園港。写真は果園港のガントリークレーン。

重慶・果園港は、長江水運の最も盛んな区間に位置する内陸河川の良港であり、今や中国内陸で最大の複合運送ターミナル港となっている。西は「渝新欧」(重慶から新疆を経由して欧州を結ぶ貨物鉄道)国際鉄道連絡輸送経路を通じて中国西北部、中央アジア及び欧州地区とつながり、東は長江を通じて河川水運と海運の連結を実現し、海外へとつながる。南と北は高速道路と鉄道を通じて雲南、貴州、四川、陝西など内陸地区に対し貨物の集積と輸送を実現している。 

重慶果園港集装箱碼頭(コンテナ埠頭)公司商務部マネージャーの方亮氏は次のように説明する。「現在、果園港には5000トン級のバースが16ある。コンテナ貨物取扱量は急増しており、四川や貴州など内陸地区の貨物がますます多く果園港を経由して海外に輸送されるようになった」。 

果園港の盛況は、長江経済ベルトの対外開放が急速に進んだことの縮図だ。 

長江経済ベルトは中国の東・中・西部を横に貫き、上海や江蘇、浙江、安徽、江西、湖北、湖南、重慶、四川、雲南、貴州など11の省・直轄市をカバーし、面積は全国の約20%を占めている。商務部研究院地域経済協力研究センター主任の張建平氏は、中国経済の発展を促進する上で、長江経済ベルトは一貫して非常に重要な役割を果たしてきたと分析する。対外開放の面で、長江経済ベルト沿いには場所によって大きな違いがあった。長江デルタ地区の上海や江蘇、浙江などでは、外資活用、対外投資であれ、輸出入であれ、全国で優れた牽引作用を果たした。しかし長江沿岸の内陸地区では、これまで対外開放における優位性が顕著ではなかった。今回中央が長江経済ベルト建設を促進したことは、長江中上流にある湖北や重慶、四川など伝統的な意味での中西部の省・直轄市にとってチャンスの扉を開き、内陸の開放型経済に重要な影響を及ぼすエリア形成の加速にプラスとなる。 

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