第１２３回中国輸出入商品交易会（広州交易会）会場で商品を見定めるバイヤー（４月２３日）。 

米国と日本の機械・電気業界大手は著しい出展効果を上げ、インド・ブースの企業が商談対応した国内外バイヤーは３００社を超えた……５月、中国の貿易のバロメーターである広州交易会は、大きな手ごたえを残して幕を下ろし、中国が自発的に輸入を拡大し、貿易の均衡の取れた発展を目指すというメッセージが再び伝わった。 

以前の輸出超過で「世界に売る」だった中国から、今日の輸入拡大で「世界を買う」中国へ。中国は対外開放の新たな局面を切り開き、経済の質の高い発展に大きく貢献しただけでなく、急成長する中国経済の「急行列車」に世界も相乗りしている。税関のデータによると、今年１～４月、中国の物品貿易輸入は４兆３０００億元で、１１.7％増加し、前年同期輸出成長率の２倍近くとなり、貿易黒字は２４.１％縮小した。 

長期にわたって、中国は貿易黒字の追求を目標とせず、輸入を拡大して、中国の発展成果を世界へと行き渡らせることを心から願ってきた。今年に入ってから、輸入拡大に関してさらに大きな動きが続いている。関税引き下げ、第１回国際輸入博覧会の開催など、一連の輸入拡大措置が行われるにつれて、中国市場はますます世界各地の商品にとっての大舞台となり、世界経済の成長に巨大な空間を創出した。 

改革開放４０年の蓄積を経て、中国は自発的に輸入を拡大する実力と基礎を備えただけでなく、さらにその意向も持つようになった。これは貿易の均衡の取れた発展を促す重要な手段であるだけでなく、新時代の中国経済の質の高い発展の必然的要求でもあり、産業グレードアップを促進し、国民の素晴らしい生活へのニーズを満たすカギとなる措置でもある。国際経済貿易体系において、輸入と輸出は常に相互補完し、相互促進するものだ。ハイテク装備がより多く輸入されるようになって初めて、「中国製造（メイド・イン・チャイナ）」はより広く輸出され、評判が高まる。より多くの外国企業が中国に根を下ろして初めて、国内企業はより品質が良くなり、効果・利益が高くなる。値段が安く品質が良い商品がより多く輸入されるようになって初めて、中国市場はより繁栄し、より活力あるものになる。