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外交部、南中国海問題で波風を立てないよう米側に忠告する
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· 2016-07-14 |
タグ: 南中国海;仲裁;政治 | 印刷 |
外交部(外務省)の陸慷報道官は12日の記者会見で、フィリピンの南中国海仲裁裁判の裁定に関する米国務省報道官の声明に強い不満と断固たる反対を表明し、米側に対して南中国海問題で波風を立てるのを止めるよう忠告した。人民日報が伝えた。
【記者】米国務省報道官は12日のプレス声明で、フィリピンの南中国海仲裁裁判の仲裁裁判所が示したいわゆる裁定は中比双方にとって法的拘束力があり、双方が義務を遵守するとともに、これを契機に争いの平和的解決への努力を再開することを希望すると表明した。これについてコメントは。
【陸報道官】われわれは米側の声明に強い不満と断固たる反対を表明する。すでに米側に厳正な申し入れを行なった。
フィリピンが一方的に申し立てた南中国海仲裁裁判及びそのいわゆる裁定に関しては、すでに中国外交部が本日声明を発表し、中国政府の厳正な立場を全面的に明らかにした。フィリピンのアキノ政権による一方的な仲裁申し立てという行為は国際法に違反し、法律の仮面をかぶった政治的茶番であることを改めて強調したい。仲裁裁判所の行為及びその裁定は国際仲裁の通常の実践に深刻に背離しており、裁定は完全に無効で、法的拘束力がない。南中国海における中国の領土主権と海洋権益はいかなる状況下でも裁定の影響を受けない。中国はこの裁定に基づくいかなる主張と行動にも反対し、これを受け入れない。中国は引き続き領土主権と海洋権益を断固として守り、南中国海の平和と安定を断固として維持し、直接の当事国との歴史的事実の尊重を踏まえた、国際法に基づく、交渉と協議を通じた南中国海に関する争いの平和的解決を堅持する。
米側の発表したいわゆる声明は事実を顧みず、不法で無効な裁定のお先棒を担いでいる。これ自体が法治の精神に合わず、国際法と国際関係の基本準則に背き、領土争いの問題で特定の立場を取らないとの米側自身の公の約束に背くものであり、各国による海上情勢の適切な管理・コントロール、争いの平和的解決にとって深刻な障害となる。米側はかねてより国際法に対して選択的履行の態度を取ってきた。都合が良ければ用い、都合が悪ければ退ける。口を開けば国連海洋法条約の遵守を他国に要求する一方で、自らは今に至るもなお条約に加盟していない。南中国海問題で他国にとやかく言うどんな資格が米側にあるのか?われわれは米側に対して、自らの言動をよく反省し、不法な裁定の後押しを止め、南中国海問題で波風を立てるのを止め、中国側の主権と安全保障上の利益を損ない、地域情勢の緊張を激化させる言動を止めるよう忠告する。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年7月14日
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