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中米両軍関係は南中国海という関門を乗り越えなければならない
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· 2016-05-18 |
タグ: 中米関係;南中国海;政治 | 印刷 |
中米関係は現代世界で最も重要な大国関係の1つであり、地域と世界の平和的発展に重大な影響を与える。中国の軍事・安全保障動向に関する報告書は「中国の脅威」を誇張し続けているが、米国の目標が安定した多様なアジア太平洋の安全保障秩序の確保であることを明確に打ち出している。米国防総省は中国との持続的で実質的な軍事関係の構築を図っているとしている。米側は引き続き危険の制御措置の強化に尽力し、不測の事態の発生や誤った判断を防止するとしている。米軍は、双方の利益が融合する分野で実務協力を深化し、溝を建設的に管理・コントロールすることも提唱している。
米側の動向に対して、中国は明確なメッセージを発した。
第1に、中国は相互尊重の原則を強調する。中国の国防整備に対して米側が勝手な論評をすることに中国は一貫して反対している。領土主権と安全保障上の利益に関わる南中国海問題において、中国は米国に公正な立場の堅持と中国の正当な権利の尊重を要求している。相互尊重は中米の新型の大国関係において不可欠だ。
第2に、中国は米側に善意を示すとともに、米側も善意で報いることを期待している。中国は米側の懸念を理解し、平和的発展の道を堅持し、アジア太平洋で米側と調和のとれた共存を実現することを望んでいる。中国は米側が南中国海および周辺地域で軍事化の企てを放棄し、武力の誇示を止めることを望んでもいる。
第3に、中国側は両軍関係の積極的な発展を支持している。中国は両国の軍事関係を維持する米側の立場に留意し、これを評価している。だが中国は、米側が「ゼロサム」思考を固守し、あくまで中国を仮想敵とするのなら、両国の軍事関係の安定的発展は困難だと明確に指摘している。南中国海問題という関門を共に越えることは、中米の軍事関係および両国関係の大局にとって重要な意義を持つ。これについて米側はよく考え、慎重であらねばならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年5月18日
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