フィリピンが一方的に申し立てた南中国海仲裁手続きの仲裁結果が間もなく言い渡されようとしている。南中国海問題は再び各国世論が注目する焦点になっている。
結果はまだ言い渡されていないが、南中国海仲裁を利用して中国の顔に泥を塗ろうとする関連国の意図は、早くからすっかり暴露されている。例えば、米英両国の高官は仲裁結果が「拘束力」を持つと述べ、米国のヘーゲル前国防長官は数日前、仲裁関連国のどちらか一方でも仲裁結果に従わなかった場合、「危険の端緒を開く」ことになると放言までしている。周知の通り、中国はこのような仲裁には加わらず、受け入れもしないという厳正な立場を早くから表明している。これはつまり、米国が確かに「国際秩序を破壊した」とか「危険の端緒を開いた」などというレッテルを中国に貼ろうとしていることを意味する。結果が言い渡された後、米国は必ずや一部の「子分」を寄せ集め、彼らの言うところの発言権の優位性を利用して、再び中国に対する批判攻撃の嵐を起こすことが予想できる。
このようなやりくちはすっかりお見通しだが、中国の顔に泥を塗ろうとする目的が思い通り達せられるとは限らない。米国はいまだに「国連海洋法条約」を批准しておらず、その「航行の自由アピール行動」自体、「条約」に違反する霸権主義的行為である。そのため米国の言行には矛盾が目立ち、その立場はそもそも確固としたものではない。また中国政府も、米国の南中国海問題における腹黒い魂胆をしっかりとあばき出している。