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南方電網、電気エネルギーによる代替でスモッグ対策
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· 2016-07-05 |
タグ: スモッグ;エネルギー;社会 | 印刷 |
中国の北部では、冬場の暖房は主に石炭や天然ガスなどの化石燃料が使われるため、暖房と環境保全が矛盾している。この矛盾の解決策の1つである電気エネルギーによる代替はますます重視されるようになっている。
汚水源ヒートポンプシステムを採用
南方電網総合エネルギー公司で技師を務める祁家沛氏の話によると、同社では汚水源ヒートポンプシステムという革新的な代替エネルギー技術を採用している。少量の電力を消費するだけで、都市の汚水をエネルギーの抽出と貯蔵を行う冷熱源とし、ヒートポンプユニット内部の冷熱剤の物質状態循環変化によって、暖房、冷房、温水の供給を行うことができる。
南方電網総合エネルギー公司は中国北部でのエネルギー供給にも力を入れている。同社は2015年から、汚水源ヒートポンプ技術を採用して、吉林省の吉林春誼賓館に暖房、冷房、生活用温水を提供している。暖房供給シーズンを一度経験した結果、熱供給効果は良好だった。電力使用量は97万キロワット時(KWH)で、電気ボイラーによる熱供給に比べて約270万キロワット時の節電になり、天然ガスボイラーに比べると約100万元の暖房料金が節約できた。
祁家沛氏は、「国が石炭燃焼暖房供給方式を厳しく規制するにつれて、電力を利用して都市の汚水を建物の冷暖房供給源とし、暖房・冷房・温水供給を行う方法は、ホテルやオフィスビル、工場などで幅広く応用されるようになるだろう」と語った。
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