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アジア投資銀、どうなる?初融資先・運営・腐敗防止
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· 2016-02-01 · 北京週報 |
タグ: AIIB;リスク管理;経済 | 印刷 |
どのように腐敗を防ぐか?
新しい多国間銀行を創設するに当たり、「AIIBとは何か」、「AIIBは何をするのか、どのように取り組むのか」のほかに、最も多い質問として挙げられるのはおそらく「どのように腐敗を防ぐか」だろう。
金総裁は記者会見で、「AIIBを『無駄がない、クリーン、グリーン(Lean,Clean,Green)』な銀行にしていかねばならない。腐敗は1つも容認せず、国際入札による調達を行う。現行の社会環境基準については、最も実際に適った保障を提供するために、現地の状況に合わせて最も適した基準を策定する」と重ねて言明した。
金総裁の説明では、道徳委員会からAIIB取締役会への報告は直接行われ、総裁が特に理由なく道徳委員会の委員長を免職することはできない。
また金総裁によると、管理制度面で、AIIBは21世紀の一流のガバナンス準則を実施している。一流のガバナンスが備えているべき要素であればすべて取り入れる一方で、多国間機関に合致しないやり方であればどんなものでも排除する。
そのうち最大の変更の1つは、現有の多国間開発機関と異なり、AIIBが本部に常駐取締役会を設置しないことだ。
「これは70年余りにわたって多国間開発機関にずっと存在してきた責任の真空状態であり、AIIBが解決すべき問題でもあると思う。我々のプランは、権力と責任をはっきりと区別し、それぞれが自分の職務と責任を果たすというものだ。現有の国際多国間機関と一般企業の経営を結びつけて案出した」と金総裁は話す。
AIIBの管理構造は理事会、取締役会、経営陣に分かれている。この措置は、現有の多国間開発金融機関の優れたやり方と経験を吸収した上で、AIIBの主旨に基づいて運営体制と管理構造を新たに作り出したものと考えられる。
「北京週報日本語版」2016年2月1日
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