2010年上海万博日本館建築竣工式と記者発表会が26日、上海で行なわれた。高橋千秋日本経済産業大臣政務官は記者発表会で、日本館建築のユニークな技術について紹介した。詳細は次ぎの通り。
一、 太陽電池シートを用い、外装自体がエネルギーを生み出す「発電膜」という世界で初めての技術を採用したこと。
二、 太陽の光を取り入れ、雨水を貯め込み、自然に空気を入れ替える「エコチューブ」という世界最初のシステムを採用したこと。「打ち水」、「縁の下」といった日本古来の智恵を生かし、自然の力を最大限に取り入れることにより、環境負荷の軽減を図ったこと。
三、 発電膜とエコチューブの採用により、鉄骨の使用量を従来の建築の約6割まで削減したこと。
エコチューブ
建築物内部の構造体(支柱)と一体となった環境循環システムで、太陽光や雨水、空気など自然エネルギーの作用を活用して環境負荷の低減を図るもの。
発電する膜
透光性が高い膜による外装で、内包する太陽電池に効率よく光を伝達し発電するシステム
「チャイナネット」 2009年12月27日 |