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ありのままの中国を日本に紹介することが使命 麗澤大学の三潴正道教授
本誌記者・李一凡  ·   2021-05-21  ·  ソース:北京週報
タグ: 改革開放;中日友好;中日交流
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北京外国語大学の学生に証明書を手渡す三潴正道教授(写真左側、写真=中国網提供)

日本人に真実の中国の姿を伝えるため、三潴教授はこれまでにさまざまな試みを行っている。まず、監訳者として『人民日報』から記事を厳選して日本語に翻訳し、シリーズ「必読!今、中国が面白い」を計12冊刊行し、好評を得た。ほかにも、中国のWTO加盟を記念して、2001年からネット上でコラム「現代中国放大鏡」を始め、毎週最新の中国事情を更新しており、今年の年末には1000回に達する見込みだ。さらに、中国語愛好家100人以上と共にNPO法人「而立会」を立ち上げ、中国の優れた書籍を日本語に翻訳している。

その中でも三潴教授にとって特別な意味を持つのは『習近平の思想と知恵』の翻訳だ。本書の日本語版は2019年、大阪で開かれたG20サミットの前に日本で出版された。「習近平国家主席は、四書五経はもとより多くの漢籍を渉猟し、該博な知識と洞察力で、独自の思想体系を構築しつつある。『習近平の思想と知恵』を翻訳することで、習主席の理念を示す多くの言葉に接する機会を得た」と三潴教授は話す。三潴教授によると、本書の翻訳を通じて最も感銘を受けたのは「接地気」(地に足がついていなければいけない)、そして「緑水青山は金山銀山である」という言葉だ。「自然と対決するのではなく、共生を目指す『緑水青山は金山銀山である』という言葉は人類共通の理念となるべきだし、中国が世界的な気候変動への対策に積極的に参加することはまさにこの言葉の最大の体現と言えよう」と三潴教授は語った。 

古希を過ぎてなお中日友好に邁進する三潴教授

この40年間、三潴教授は中日両国民の相互理解を促すために積極的な役割を果たしてきたが、残念なことに、現在の日本では客観的視点から中国を理解しようとする人がまだ少なく、メディアでも中国に関する偏ったニュースが少なくない。そのような状況について、三潴教授は「中国にプラスの記事を10本書いて1本採用されればいい方で、中国にマイナスの記事を10本書けば9本は採用される。そのような話を数人の新聞記者に確かめても、誰も否定せず苦笑いをする」と、残念に感じている。 

このような状況を変えるため、三潴教授は「まず双方のメディアは公平な記事を書くことが求められるべきで、われわれ学者や言論人の責任は重い。最低限のモラルとして互いに虚言を弄さず、隠しごとをしないという点を守るべきだ」と提言し、また「民間交流の絆をより強くし、幅広い交流、とりわけ若者レベルの交流を増やしたい」と述べた。 

すでに古希を過ぎた三潴教授だが、これからも中日友好の架け橋としてその役割を果たしていくつもりで、コロナ終息後の訪中も入念に計画中だという。「私が尊敬する、常に温かく導いてくださった中国の先生に会いたいし、もう一度天津の周恩来記念館を訪れたい。30年以上前、雨が降る中で学生を連れて記念館に行き、正装で花束を捧げ、周恩来氏の偉大さを学生に説明した。かの偉大な政治家に今生の別れを告げておきたい」と、三潴教授は次回の訪中にかける思いを語ってくれた。  

「北京週報日本語版」2021年5月21日

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