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違いを体感する「ギャップ旅行」、中国の若者が日本の田舎を体験
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· 2020-08-27 · ソース:人民網 |
タグ: 田舎;旅行;中日交流 | 印刷 |
中国人男性・李勝博さんは新型コロナウイルス流行が発生してから今に至るまで、日本の島根県鹿足郡津和野町で田舎生活を送っている。この3年間、李さんは中国と日本を絶えず行き来し、日本の田舎の生活を体験してもらおうと、中国の若者合わせて200人余りを津和野町に連れてきた。また、あまり知られていない中国の都市の一面を見てもらおうと、日本の若者の中国訪問もアレンジしてきた。李さんはこうしたプロジェクトを「X++ギャップ旅行」と名付けて起業し、さまざまな模索を行っている。人民日報海外版が報じた。
他とは違う日本の田舎
津和野町との出会いは、李さんが2016年に日本を旅行した時にまで遡る。「日本の田舎ってどんな所なのだろう?」と考えていた李さんは当時、インターネットを通して、無料で家に泊めてくれる津和野町の女性と知り合い、「カウチサーフィン」に成功した。そのようにして津和野町にやって来た李さんは、日本の田舎を自分の目で見て、肌で感じることになった。
津和野町の整然として広々とした道、便利な公共交通機関、ほのぼのとした田園風景などに、李さんは魅了されるようになった。また、各種施設やヨガ教室、バスケットボールクラブ、サッカークラブ、地方の文化を語り合うグループなど、バラエティに富んだ余暇活動もあり、津和野町には人的・文化的ムードが漂っていた。
さらに、津和野町に住む異色の経歴を持つ若者たちの存在にも、李さんは驚いた。例えば、海外留学し、国連機関で働いていたある日本人女性は、津和野町に戻り、ブタの屠殺を学んでいる。また、米国に留学して植物学を勉強し、世界中を旅してきたある日本人男性は、津和野町にやって来て稲作を始め、自分の「田園王国」を築いていた。
中国の農村とは全く違う社会や文化の雰囲気が漂う津和野町に李さんは魅了され、「僕のように津和野町の田舎生活が好きになる中国の若者が他にもいるのでは?」と考えるようになった。そして、プロジェクト「X++ギャップ旅行」を立ち上げ、他の人とは違う生き方を体験してもらうために、中国の若者たちを津和野町に案内するようになった。
他の人とは違う生き方
日本酒の醸造見学、ゴミの分別の仕方の説明、華道や茶道の体験など、1週間の「ギャップ旅行」で、中国の若者は日本ならではの文化を体験することができる。また、現地の若者と交流し、その日常生活の魅力を肌で感じ、自給自足の暮らしについて語る日本の若者たちの声に耳を傾ける。
津和野町に移り住んだ若者の中には、東京での都会の生活をやめて田舎生活を送り、田んぼや畑で米や野菜を作り、自分で家を建て、一日三食をゆっくりと楽しんでいる若者がいる。また、料理を「アート」にする料理家もおり、その日偶然入手した食材を使って和食を作り、自分の食材に対する思いを伝えている。その他、フランスから移住してきた夫婦もおり、お茶屋さんを経営し、ナチュラルライフを楽しみ、日本のお茶をフランスに輸出している。ギャップ旅行の体験者は、現地の若者と交流し、その田舎生活を目で見て、肌で感じながら、自分の人生についてゆっくりと考えることができる。
李さんは、「津和野町で現地の人と直接触れ合うことで、映画の中の世界を体験するかのように、今までは風変わりで理想にすぎないと考えていた生活を送る人たちを、自分の目で見て、実際に触れ合うことができ、とてもリアルに感じることができる。そのような人たちを見ていると、『彼らにできるのなら、自分にもできるのではないか?』と感じるようになる。ギャップ旅行が終わった後、専攻を変えたり、仕事を辞めたり、引っ越ししたり、住む都市を変えたりすることを考え始める若者もいる。ギャップ旅行は、一部の若者たちにとって、自分の人生の歩みについて考え直す機会になる」と話す。
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