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日本人研究者の「中国でのスローライフ」 国際的視点で歴史を読み解き、交流促進の架け橋を築く
  ·   2020-01-03  ·  ソース:人民網
タグ: 中日友好;教育;中日交流
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学生と研究内容についてディスカッションする菅原純教授(画像提供・取材対象者)。

2年あまり前から中国西北部にある蘭州大学で教鞭をとる日本人の菅原純教授は、「ようやくゆったりした生活を送ることができるようになった。ここでは、落ち着いて読書や授業に集中し、学生たちとともに文献を研究し、民族史の本来の姿を留める作業に打ち込める」と嬉しそうに話した。菅原教授は、まるで架け橋であるかのように、中日両国の大学や研究機関をつなぎ、学術会議や講座、授業などさまざまな形で双方の交流を推し進めてきた。中国新聞網が報じた。

菅原教授は岩手県水沢市(現・奥州市)の出身で、2017年4月に蘭州大学西北少数民族研究センターの教授に就任した。中国の大学で数少ない外国人の常勤教授の一人である菅原教授が中国で教鞭をとるようになったきっかけは、中国古代史に対する興味だった。「高校生の時、日本の作家が書いた『司馬遷伝』を読み、大いに興味をそそられた」と菅原教授は言う。

1980年代、中国史を実感したいと考えた菅原教授は中国を訪れた。香港、広州、西安、烏魯木斉(ウルムチ)、喀什(カシュガル)各地を実際に訪ねたことで、菅原教授は思いがけず中国西北部の多民族文化にすっかり魅了されてしまった。そして大学院の博士課程で学んでいた1993年から1995年にかけて、新疆維吾爾(ウイグル)自治区に留学した。

日本へ帰国した後は、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所研究員、国際情報化協力センター主任研究員、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所産学官研究員、東京外国語大学大学院総合国際学研究院研究員を歴任、多くの中国人研究者と知り合い、交流と友情を深めた。

菅原教授が知り合った中国人研究者の一人に、蘭州大学西北少数民族研究センターの王健教授がいる。共通の趣味を持つ彼らは友情を深め、長年の親友となった。2人の教授は、中国語と日本語、ウイグル語の各言語を常に自由自在に切り替えてコミュニケーションを取っている。

2019年、静岡県立大学の教員・学生が蘭州を訪れ、蘭州大学の教員・学生と交流した際の記念写真(画像提供・蘭州大学)。

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