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松竹大歌舞伎北京公演が開催
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成瀬明絵 · 2017-03-21 |
タグ: 歌舞伎;公演;中日交流 | 印刷 |
「藤娘」で藤の精に扮して舞う片岡孝太郎氏
3つ目の「藤娘」では藤の精に扮した片岡孝太郎氏が藤の木の下で、長唄の調べに合わせて艶やかに舞った。また片岡氏の優雅な踊りはもちろんのこと、それを一層引き立てる柔らかな歌声、繊細な合方(三味線の音を聞かせる部分)、力強いお囃子にも、観客は魅了されたように惜しみない拍手を何度も送っていた。舞踊、音楽、観客、まさに全てが調和した素晴らしい舞台であった。
初めて歌舞伎を鑑賞したという北京外国語大学に通う李さんは「特に着物が美しく、演技も抜群。日本の伝統文化を直に感じ取ることができた。今後もぜひこのような機会を作ってほしい。」と楽しそうに話した。また、この公演のために大連から来たという劉さんは「舞台、役者、服装、全てが素晴らしく、厚みのあるしっかりとした公演だった。外国でこれだけ成功したのは、きっと関わった人たちが並々ならぬ労力を費やしたから。わざわざ大連から観に来た甲斐があった。」と語った。
今回の公演に当たり筆者が一番驚いたことは、観客層の若さだった。音声ガイドを耳にして真剣に舞台を見つめ一生懸命日本の伝統を理解しようとするその姿に、今後の日中関係の希望が垣間見えたような気がした。(文・成瀬明絵 写真は全て新華社の張玉薇記者が撮影)
「北京週報日本語版」2017年3月21日
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