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日本人建築家・青山周平氏:「伝統・家・人々の感覚への回帰」
  ·   2016-11-17
タグ: 日本人;建築家;中日交流
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  ○なぜ「伝統」への回帰なのか? 

今回の対談のテーマは建築の「伝統と未来」で、3人のゲストが「旧空間の改造」をめぐる多くの実例を紹介した。「なぜ伝統への回帰なのか」という問いに対し、青山氏は次の通り答えた。

「現代の我々の生活においては、簡単に取って替わられるモノがあまりにも多い。例えば、スマホは新製品が出ればすぐに旧型から新型に替わる。洋服は流行が過ぎるとすぐに新しいものに替わる。さらには、我々の感情でさえもスピード消費されている。このような環境のもと、我々は自分自身も同様に取って替わられるのではないかという疑いを抱き、自分の存在意義について疑わしく感じてしまう。このような疑いから生まれる不安は、私たちから決して離れることはない。一方、伝統や一部の『古い』モノは、時間の経過に伴い、あるいは使い続けていくうちに成長し、他に取って替わられることはない。現代の人々は、まさにこの点に惹かれ、『旧空間』がますます注目を集めているのかもしれない」。

○人々の感覚に立ち戻ることが原則 

インターネットやSNS上で、青山氏がこれまでにリフォームした作品の一部が、しばらく経ってから再び元の形に戻されていると伝えられた。このような現実との違いについて、青山氏は、「建築家の仕事に意味はないとは思っていない」と話す。彼にとって、建築家の存在意義は、「人々の生活に影響を及ぼすこと」「一種の可能性を提供すること」「別の生活スタイルを展示すること」にある。設計の目的は、家を美しくすることではない。青山氏にとって大事なことは、その家で生活する家族がいかに生活するかという点だ。人々の生活習慣は簡単には変わらないが、このような考え方は種子のように広まっていく可能性がある。

どのような設計であれ、最終的には人々の感覚に立ち戻ることが原則で、「心地良さ」が最も重要だ。青山氏がかつて話したように、「重要なのは家という空間ではなく、生活であり、生活を取り巻く人々の感情なのだ」。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年11月16日

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