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日本人建築家・青山周平氏:「伝統・家・人々の感覚への回帰」
  ·   2016-11-17
タグ: 日本人;建築家;中日交流
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  ○伝統と未来が混在する場所・胡同 

青山氏は過去10年間の北京生活のうち、胡同には7~8年住んでいる。この地での生活を通じて、青山氏はさまざまな興味深い発見をした。胡同に住む人々は、生活のいろいろなシーンで互いに深く関わり合っており、公私の境目は極めてあいまいだ。このような自由で開放されたライフスタイルこそ、未来の方向の一つであると青山氏は考えている。とりわけ大都市に住む若者は、外出するときには配車アプリ「滴滴出行」や「Uber」を使い、何か食べたいと思ったらデリバリーアプリで注文するというように便利なツールに慣れているので、生活空間も胡同のように楽ちんな方法で隣人とシェアすることができない訳がない。胡同での生活に啓発され、青山氏は「400箱」という名前の共有コミュニティモデルを打ち出した。ライフスタイルが独立志向に向かいがちな現代の若者にとって、「家」はもはや家庭を単位とする「2LDK」や「3LDK」という従来の概念にとらわれず、皆が日常生活を営む上で満足できると同時に多様な形式の共有空間を持ち、自然と同じ趣味を持った人同士が集まることができる場所になった。共有することによって、家はますますコンパクトになり、生活そのものはますます拡大している。

○「我が家」に戻った感覚にさせる公共スペース  

胡同の旧家リフォームで一躍有名になった青山氏だが、中国で他にも多くの作品を完成させている。これらの作品の中で、「家」は、彼がとても関心を注いでいる概念だ。例えば、北京国子監(元・明・清時代の最高歴史文化機関)にある雑貨店「失物招領(Lost&Found)」のデザインに、青山氏は「家」という概念を取り入れ、寝室やリビングルーム、書斎、ダイニングルームなどの家庭空間を造った。ここを訪れた人々は、店内の商品を見てからすぐに帰るというのではなく、まるで自分の家にいるかのように、ここで本を読んだんり、お茶を飲んだり、お喋りしたりしてくつろいでいる。各人の小さな「家」が拡がり、一つの大きな公共の「家」が出来上がったのだ。よく似た作品に、北京の東四の「未読club」がある。ここは本棚のない24時間営業の書店で、店内には360度回転する椅子が18脚置かれている。読者はここで自由に読書を楽しみ、好きな時に他の人と交流することもできる。あらゆる書籍・雑誌の販売業務はすべてオンライン上で手続きできる。したがって、このオフライン実店舗の存在意義は、顧客が読書や交流体験ができる共有スペースを提供することにあり、ここはまるで各人の書斎の一部分のようだ。

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