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「中国養父母歴史資料」が出版 気高い人道主義の精神
  ·   2016-01-05
タグ: 養父母;残留孤児;中日交流
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同資料には中国人養父母の資料1218点が収められ、養父母たちの居住地域、職業、文化、残留孤児の養育期間、養育の経過、引き取り前の苦境、健康状態といった当時の客観的状況を知ることができる。同資料を作成した同省哈爾濱(ハルビン)市の日本人残留孤児・養父母連絡会は設立からの30数年間、中日双方の社会各界の友好の士や関連当局の力強い支援を受けて、民間の資料や文書を収集・整理し、1千を超える世帯の歴史的状況や非常に貴重な一部当事者の口述資料を中心に、この歴史的段階の詳しい状況を細分化し、整理し、解釈し、記録して、ついに資料として発表した。今の世界が戦争責任を振り返るため、平和を唱道するため、国や民族や過去の恨みを超越した人道主義の精神を称揚するために、昔から今に至るまで国内外に広く伝えられてきた歴史の中の美しい挿話を記録に留めたのだ。

学術関係者は同資料を評して、「中国人養父母と養父母に引き取られ育てられた日本人孤児に関する情報や資料は長らく民間に散在し、系統的で全面的な調査、収集、整理が行われることはなかった。当事者が高齢化し、今、作業に取りかからなければ、情報や資料が歳月の中で埋もれ、散逸する悲劇に見舞われることになる。この資料は戦後の歴史に関する貴重で系統的な基礎的文献資料であり、今後の中日双方の関連各方面の研究の基礎になるものだ」と述べる。

日本の厚生労働省がまとめた統計によると、1972年の中日国交正常化から2012年3月までの間に、日本人残留孤児2551人が帰国し、東北地域からの帰国者が多く、黒竜江省が約半数を占めた。帰国した孤児の養父母は数十年に及ぶ苦難に満ちた暮らしをしながら、育て上げた孤児を日本に送り返すと、その後は物理的にも精神的にも大きな苦しみに直面することになった。養父母達は孤独な晩年を送ることを余儀なくされ、心にはぽっかりと大きな穴が空き、精神的な苦しみに耐えるしかなかった。多くの養父母は孤児たちへの断ち切れぬ思いを抱きながらも、深い愛と賢明な思慮によって大義を奉じ、毅然とした態度で孤児達を日本の近親者の元へ送り返した。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年12月27日

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