黒竜江人民出版社は26日、日本人の中国残留孤児を引き取り育てた「中国人養父母」たちの記録を集めた初の歴史資料「中国養父母歴史資料」をこのほど出版したことを明らかにした。1218点の資料が集録されており、中国人養父母の度量の大きさ、無私の心といった気高い人道主義の精神が余すところなく示されている。中国新聞網が伝えた。

1945年に日本が戦争に負けると、大勢の日本人移民や日本人捕虜が中国政府および中国国民の支援を受けて日本への帰国を果たし、遺棄された残留孤児の多くが中国国民に引き取られた。

同資料にいう「中国人養父母」とは、日本の敗戦降伏後という特殊な歴史的段階において、日本の侵略者の撤退や帰還に際して中国に遺棄された日本人孤児を自らの意志で引き取って育てた中国国民を指す。1940年代には、戦後の極めて困難な時代であるという歴史的条件の中、日本の侵略者による侵略の苦しみをつぶさになめてきたにもかかわらず、善良で、寛大で、恨みに徳で応える中国国民が4千人を超える日本人戦争孤児を引き取り、父母として恩情をかけ、敵の子ども達を温かく育てた。