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三菱電機株式会社 富澤克行執行董事・中国総代表
「中国市場は『主戦場』であり、学ぶべき市場でもある」 |
本誌記者・植野友和 · 2020-11-11 · ソース:北京週報 |
タグ: 輸入博;日本企業;経済 | ![]() 印刷 |
ただ利益を追求するのではなく、事業を通じて公益に奉仕する――このような理念を持って、同社は中国でビジネス展開を行っている。さらに富澤執行董事・中国総代表はブースの説明に合わせて、次のように語った。
「今回の展示では中国文化と最新技術をどう融合させるかということをテーマに、ブース中央で特設スペースを設けております。どの展示も分野は違いますが、いずれもコアは人であるという点をご覧いただけるように工夫をしており、今回の輸入博では大変大きな手応えを感じています」
中国の茶芸とハイテクの融合をテーマとした三菱電機の特設展示
コアは人という言葉を中国語に訳すと「以人民為中心」、つまり「人民を中心とする」ということだ。同社のポリシーからは中国で事業を行う以上、その地の人々の幸福のために奉仕すべきという意志が感じられる。
「習近平国家主席が11月4日の開幕式で行った講話の中に『開放する中でチャンスを作り、協力する中で難題を打開する』という言葉がありましたが、まさしくその通りであると感じます。現在、中国では知的財産権などに関する法整備もしっかり進んでいます。また、輸入博ではさまざまな企業から協力のお話しをいただきます。三菱電機単独ですべてのソリューションをまかなえるわけではありませんので、それぞれ長所を生かしたパートナーシップが重要です。そのように一緒に取り組めるパートナーが中国で増えていることは、われわれにとってありがたいことです」
対外開放は外資にとって歓迎すべきことだが、現在は中国企業の成長も目覚ましく、開かれた中国市場におけるビジネス展開では当然競争が生じる。同社ではそれら中国企業をどのように捉えているのだろうか。
「中国企業の強みは『3S+1C』という言葉で表せると考えます。具体的には、チャイナスピード、チャイナスタイル、チャイナスタンダード、そしてチャイナコストです。中国企業は迅速かつ積極的にさまざまなチャレンジができるだけでなく、実際に中国が一番進んでいる分野も生まれ、それがスタンダートになってきています。また、コストの面でも、かつては安かろう悪かろうという側面があったことは否めませんが、今はユーザーが求めるものをリーズナブルに提供できる力が中国企業に備わってきています。われわれはそれらの点を見習いながら、己を変えていかなければなりません。ですからある意味、中国はわれわれにとって学ぶべき市場でもあると言ってもいいかもしれません」
「北京週報日本語版」2020年11月11日
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