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三菱電機株式会社 富澤克行執行董事・中国総代表
「中国市場は『主戦場』であり、学ぶべき市場でもある」
本誌記者・植野友和  ·   2020-11-11  ·  ソース:北京週報
タグ: 輸入博;日本企業;経済
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本誌の取材を受ける三菱電機の富澤克行執行董事・中国総代表

中国国際輸入博覧会には毎回、日本の大手企業が数多く参加しているが、その代表格と言えるのが三菱電機株式会社だ。三菱といえば日本のフラッグシップであり、世界に通用するブランド力を持つ「日本の顔」でもある。今回、本誌は同社の富澤克行執行董事・中国総代表に、輸入博参加の意義や中国事業におけるポリシー等、幅広いテーマについてお話しを伺った。

「現在、中国において全事業で50社ほど展開していますが、改革開放後に進出した時点では中国を生産基地として捉えていました。しかし、21世紀に入って以降、これから確実に成長していく市場という認識になり、さらに2008年のリーマンショックを契機として中国が高度転換を進め、求められる製品がミドルまたはハイレベルなものに移り変わっていくにつれ、再度発想を変えました。これから育っていく市場、重要な市場からさらに格上げし、中国を『主戦場』と位置づけるようになったのです」 

従来、日本企業は本国でまず製品やサービス展開をし、そののちに他国へ進出するのが常だった。しかし、中国を主要な市場と位置づける同社では、逆転現象すら起きている。

「今回の輸入博における新製品発表会で、当社は日本の省エネや環境技術の蓄積を活かしたソリューションである『E‐JIT』を紹介させていただきました。これは中国が目指しているグリーン化にまさしく合致したものです。この『E‐JIT』は日本で基礎開発をして、中国で実証と応用を行っているのですが、日本市場に先駆けて中国で事業展開をすることにしています。その一番の理由は、中国ではビックデータ化が進んでいますので、こちらで実証した方がやりやすいのです」

大勢の参観者で賑わう三菱電機のブース

グリーン化は現在の中国における重要なキーワードの一つだが、ほかにも同社は中国社会が抱えるさまざまな課題に注目している。

「ステップバイステップで発展してきた日本と比較しますと、中国は馬跳び式に進化を続けていますので、その中で解決が必要となる課題は、やはり日本とは異なります。当社には中国社会が求めているもの、課題として解決しなければならないことに対し、事業を通じて貢献していくという考えが基本にあります。先日の五中全会(中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議)でも提起されていましたが、中国が推し進める文化力やソフトパワーの強化、またグリーン化などに当社としてどのようにお応えしていくかが重要です。また、そういったことを実践している企業であると中国の皆様に知っていただきたいと願っています」

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