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40年前の「小さな漁村」が大都市に 深センを作ったのは何?
  ·   2020-08-27  ·  ソース:人民網
タグ: 深圳;改革開放;経済
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北緯22度、年間平均気温23度、域内総生産(GDP)2兆元(1元は約15.4円)突破、常住人口の平均年齢32.5歳……へき地に位置する「小さな漁村」から大都市に生まれ変わった深センは、生気にあふれ、活力を四方にみなぎらせる勢いのある場所だ。「不惑の年」を迎えた深センだが、まだまだ若々しい「イノベーションの都市」だ。新華網が伝えた。

「3日で1フロア」から「毎日特許51件」まで

1979年3月、広東省の宝安県が深セン市に改名され、当時の地域総生産はわずか1億9600万元だった。80年には中国初の経済特区となった。そして2019年、深センは域内GDPが2兆6900億元を突破し、常住人口は2千万人を超える現代型国際都市となっている。

単位面積あたり平均GDPとは、1平方キロメートルの土地から生み出されるGDPのことで、地域の発展レベルと経済集中レベルを1人あたり平均GDPよりもよく反映する。深センの単位面積あたり平均GDPは13億4800万元で、全国1位だ。

改革開放のパイオニアである深センでは、改革・イノベーションの大きな流れが絶えず沸き起こる。ここではかつて「3日で1フロア建設」の「深センスピード」が生まれ、「毎日特許51件を取得」の「中国の高度成長」を記録し、「時代に追いつく」から「時代をリードする」への飛躍が実現した。

世界のドローンの7割はメイド・イン・深セン

イノベーションが深センの尽きることのない原動力をもった発展の暗号キーだというなら、深センの製造業は質の高い発展を牽引する確かな自信の源だ。

製造業は常に深セン経済の基礎石だ。ここ数年、深センは第二次産業の比重が基本的に40%前後を維持している。19年は39%で、広州市の27.3%、上海市の26.9%、北京市の16.2%を上回った。18年に深センは全国で初めて工業付加価値が9千億元を突破した都市になった。このうち電子情報製造業の規模は全国の6分の1を占め、全国のトップを走っている。

製造業の発展は個々の企業の存在と切り離せない。現在、深センには国家級ハイテク企業が1万7千社以上と一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)1万社以上集まり、この中には生産額が1千億元を超える工業集団が4つと100億元以上の工業企業が40社ある。

華為(ファーウェイ)、中興(ZTE)、比亜迪(BYD)、邁瑞、華星光電、大疆創新(DJI)などの企業は深センから世界の舞台へ羽ばたき、中国国内はもとより、世界の関連産業におけるリーディングカンパニーに発展した。

深センの製造業は世界に恩恵を与えている。深センで製造された普及タイプのドローンは世界シェアの70%を占め、輸出される民間用ドローンは全国輸出量の90%を占め、中高級眼鏡は世界生産量の約70%を占め、このうち85%が世界120以上の国・地域に輸出され、中高級婦人服は中国重点都市での市場シェアが60%を超える……深センの製造業には十分な競争力がある。

19年、深センの一定規模以上の工業企業の生産額は3兆6800億元に達し、このうち先進的製造業付加価値額とハイテク製造業の付加価値額が一定規模以上の工業企業の付加価値額に占める割合は71.9%と66.6%で、中国の大中都市の中でどちらもトップだった。グラフェン、テラヘルツ波、メタマテリアルなどの技術も世界のトップレベルにある。

深センは世界一の5G都市でもある。5G産業の規模、基地局、端末の出荷量が世界一であるだけでなく、5G標準に必要な特許でも世界のトップクラスだ。産業計画の設計から、基地局の配置まで、さらに市場の育成と応用のインキュベーションまで、5Gは今や「イノベーションの都市」が経済成長を遂げるための新たな原動力になりつつある。

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