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何でも買うか?商品研究か? 2000年代生まれの意外な消費観
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· 2020-04-29 · ソース:人民網 |
タグ: 消費;若者;経済 | 印刷 |
女子中学生の■(日へんに斤)涵さんは最近、母親の任▲(品の口が水)さん(仮名)に「買ってほしいものリスト」を渡した。そこには衣替えシーズンで必要になった服、ペン、本、文房具などの必需品のほか、○○社のテープ5メートル、□□社のテープ7メートル、ポスター1枚……などと書かれていた。「中国青年報」が伝えた。
「子どもが書いた買い物リストを見ても何のことかわからない時がある。娘の欲しいものを見ているとわけが分からなくなる。一体どこからこういう情報を仕入れてくるのやら……」と任さん。
この少し前、■さんは母親に「厳粛な交渉」を申し入れ、「買い物の自由を与えて欲しい」と訴えた。しかし任さんは娘の要求を拒否。「これは自由とか自由でないとかの問題ではない。ネットショッピングには危険な要素がたくさんあるのだから」と話す任さんだが、その裏には「買い物の自由を与えなければ、娘をいくらかコントロールできる」という口に出していない理由もある。
■さんのリストが常軌を逸しているわけではない。最近、別の女の子で10元(1元は約15.1円)出してオンラインで親友のために「彼氏」を「購入」し、母親をびっくりさせたケースがある。その後、母親がよく話を聞いてみると、10元は30分間の「バーチャル彼氏」のレンタル料金で、この30分の間に「彼氏」から親友に「宿題をするんだよ」というメッセージが何件か送られるのだという。
昨年末、騰訊(テンセント)は「00後研究報告」を発表した。それによると、9都市で3万件近いサンプルを集めた調査の結果、中学・高校生が中心の00後(2000年代生まれ)は、毎月の小遣いが平均470元になる。別の取材によると、都市で暮らす00後の圧倒的多数が、一定の金額の、自分で自由に使える小遣いを持っているという。
大人達が「中高生の旺盛な買い物がよくわからない」ととまどっている間に、00後たちは鮮明な特色を備えた独特の消費観を形成しつつある。
好きなもので「神」に 中学生の買い物はプロジェクト研究のよう
ブランドのスニーカーを10数足持っている文さん(14)は、最新のナイキのバスケットシューズ「エアジョーダン」を手に入れた時、微信(WeChat)の公式アカウントで4千字近くある長い文章を発信した。この文章を読んで、文さんの両親を含む多くの人は文さんをこれまでと違った目で見るようになった。
文さんの母親の劉さんは、「息子の書いた文章を読んで、スニーカーが好きなのは単にトレンドを追いかけているのではなくて、スニーカーの研究のようなものだとわかった。友だちには『シューズの神』と呼ばれていて、靴を買う前に息子に相談する子も多い」と話した。
00後を取材する中でわかったのは、彼らが「神と呼ばれる」のを好むということだ。ちょっとやそっとでは「神」にはなれない。文さんのように、自分の好きな分野を掘り下げて研究を積み重ね、周りの人から信頼と尊敬を勝ち取らなければ「神」にはなれない。前出の■さんは手帳が大好きなので、手帳用のテープ類を非常によく研究して、友だちに「テープの神」と呼ばれている。別の中三の女子は漢服(漢民族の伝統衣装)が好きで、漢服のいろいろなタイプに詳しいだけでなく、質問してきた友だちに「似合うタイプの漢服」をアドバイスするなどして、同じクラスの女子から「漢服の神」と目されている。ずばり「服の神」などと呼ぶ人もいる。
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