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操業再開を加速させる新エネルギー車企業 新型肺炎対策下で切り開いた問題解決の道とは
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本誌記者・金知暁 · 2020-04-23 · ソース:北京週報 |
タグ: 新エネルギー車;新型肺炎;経済 | 印刷 |
乗用車市場情報連席会がこのほど発表したデータによると、2020年3月の中国における広義の乗用車販売量は前月比320.5%増となり、自動車メーカーは徐々に活力を取り戻し、操業再開を加速させている。「新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、当社の販売量はまだ前年同期の水準にまで回復していないが、今年3月の販売台数は前月比498%増の5992台に達し、今年1〜2月より大幅な増加となった。現在、北京新能源汽車股份有限公司(以下、北汽新能源)は全面的な操業再開を実現し、各種の経営活動を秩序よく展開し、川上から川下に至るサプライチェーンも新型肺炎が発生する前の水準に概ね戻った」と、北汽新能源党委員会副書記であり、スポークスマンも務める連慶鋒氏は本誌取材に対して語った。
世界規模で感染拡大が続く新型肺炎は世界経済とグローバル貿易の発展に影を落としている。そんな中、製造工程が相対的に複雑で、グローバル産業チェーンが最も緊密に繋がっている産業の一つである自動車製造業が受けたダメージは軽視できない。
幸いなことに、中国国内における感染状況がしっかりとコントロールされていくにつれ、中国の自動車及び部品製造の生産・加工拠点は操業再開を進めており、現在自動車の1日当たりの平均生産量は前年同期の75%以上、販売代理店が受けた注文量も通常の65%以上に戻り、世界における自動車の産業チェーンの供給を支える強い力となっている。中国の自動車メーカーが迅速に生産能力を回復できたのは、企業と川上から川下に至るサプライチェーンが早めに対応し、協力し合ったからだ。
「北汽新能源の河北省黄驊生産拠点を例に挙げると、1月31日に販売・生産の注文書はすでに拠点へ送られ、通常よりも1カ月早かった」と、北汽新能源生産管理部の張羽兄部長は当時を振り返って語った。新型肺炎が発生した初期段階において、確固とした主体性を勝ち取るため、北汽新能源は事前に3月分の生産・注文計画を立て、さらにサプライヤーが持つ材料と生産能力を詳細に検査し、実際に注文を完成させられるかどうかを把握した。「検査したところ、多くの部品サプライヤーは生産材料が欠乏していることがわかった。特に湖北省、浙江省などにあるサプライヤーの大半は生産能力が足りず、多くの企業は従業員が職場に復帰できない問題に直面していた」と張部長は言った。
山東省青島市にある北汽新能源の生産拠点で設備のテストと調整を行う従業員(写真=北汽新能源提供)
これらの問題に対して、北汽新能源は自ら積極的にサプライヤーと連絡を取って生産プランを調整し、状況が許す限りサプライヤーの生産ラインを感染状況が比較的安全なところへ移転させ、さらに従業員を現場監督として派遣し、何か問題が起きた場合ただちに対応できるよう助力した。
サプライヤーの生産ラインの従業員が職場復帰できない問題に対しては、北汽新能源は「従業員のシェアリング」を提起し、感染予防・コントロールの政策に合致する前提のもと、自社の従業員をサプライヤーの生産ラインに派遣することで生産支援を行い、これらの従業員の感染対策、食事、宿泊、交通などのニーズも解決した。
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