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テスラの「上海スピード」が世界に与える示唆とは
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· 2020-01-14 · ソース:北京週報 |
タグ: テスラ;ビジネス環境;経済 | 印刷 |
2019年12月30日、引き渡し式を終えて会場から出て行く中国産テスラ車の第1弾「Model3」。(写真=新華社提供)
米電気自動車(EV)大手テスラの上海工場は着工から稼動、そして製品の量産化までを1年足らずで成し遂げた。このような事態を2019年1月7日に上海を訪れたテスラのイーロン・マスク創始者兼CEOは想像すらしていなかった。他国であれば工場の建設が完成に至らないこともある。驚くべき「上海スピード」はマスクCEOを震撼させた。
テスラは世界的に有名な企業で、正真正銘の米国企業でもある。中国への投資は一時的な衝動に駆られたものではなく、熟考の末の決断だ。テスラの一挙一動は今後のトレンドを指し示す役割を持っている。聡明な企業家は検討を重ね、現地を見て回った上で投資を行う。知恵と理想を抱く彼らには、中国の先行きを好感する理由がある。
では、テスラの「上海スピード」は世界にどのような示唆を与えているのか?
第一に、中国は「不可能」を「現実」に変える不思議な国で、その「スピード」と「不思議さ」の背後にあるのは、中国が企業にもたらすことができる総合的サービスの実力だ。中国には世界で最も整備されている産業システムと、実務的な政府、高効率な施工、豊富な人材、速くて安い物流、強い資源の調整能力がある。マスクCEOが選んだ上海は世界レベルと言える自動車産業の集積地であり、テスラに質の高い関連サービスを提供できる。上海だけではなく、ベンツが新エネルギー車プロジェクトで選んだ北京も実力抜群の中枢的都市だ。外資企業の投資に値する目的地が、中国には極めて多い。
第二に、中国の広大な市場には無限の魅力があり、中国への投資は理性的かつ経済的メリットのある行為だ。中国は4億人を超える世界一の中間所得層を有している。これは大多数の国だけでなく、いかなる先進国の総人口と比べても多い。2018年のデータによれば、中国の消費市場の規模はすでにアメリカにほぼ近づいている。中国市場での機会を逸している企業を成功した多国籍企業とみなすことは難しい。テスラの2019年第1四半期~第3四半期のデータによれば、中国はテスラにとって海外第一の市場、世界第二の市場となった。上海産テスラの値下げと大量の市場供給に伴い、テスラの中国市場におけるシェアはさらに拡大していくだろう。もし、世界のどの国が最も排外的ではないかと問われれば、中国の名が必ずやその答えの中にあるに違いない。毎年行われる中国国際輸入博覧会で中国が進んで海外製品を買っているのはその最も典型的な証拠だ。
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