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イノベーションが生み出す「国家の切り札」
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本誌記者・李一凡 · 2019-09-24 · ソース:北京週報 |
タグ: イノベーション;瀋陽;経済 | 印刷 |
イノベーションの道
イノベーションは一挙に成し遂げられるものではなく、抜本的な変革のためには無数の変革の積み重ねを必要とし、瀋鼓集団で働くすべての人がこの変革の参加者だ。瀋鼓集団の元総エンジニアであり、送風機業界の権威である馬将発氏は、資金不足の状況にあっても依然として技術研究開発を続けていた。陳福芳氏などの古参の技術者は、管理職のポストを自ら進んで投げ打って、日々研究開発に打ち込むことで、ついにコンプレッサーの羽根車の効率を82%から85%にまで高めた。
コンプレッサーを組み立てている瀋鼓集団の工員(撮影・本誌記者張巍)
1990年代、ほとんどのコンプレッサーの設計図は手描きで、時間と労力がかかり、一般的には1人で1年にコンプレッサー1~2台の設計図を担当するのが精一杯だった。コンピューターも次第に瀋鼓集団の設計部門に導入されたが、コンピューターを使った製図を学んだことがなかったため、試そうとする従業員は少なかった。「いかにプログラミングすれば1~2年かけてやっと終わることをより速くできるか、他の人がやらないのなら、私が考えてみようと思ったのです」と汪氏は語る。コンピューターを使った製図のおかげで、汪氏は1カ月に3つの注文を受け、それらを5カ月の間に全て完成させた。
長きに渡り、瀋鼓集団はイノベーションを企業発展の原動力の源泉とし、イノベーションへの奨励を止めたことがない。瀋鼓集団は毎年、イノベーションの成果を表彰する評定を行っており、受賞者は科学研究技術者だけでなく、喜んでイノベーションに取り組む現場の工員も少なくない。また、技術者を励ますために瀋鼓集団は持ち株インセンティブ方式を採用している。そして、イノベーションが生んだ知的財産権と特許の成果に対し、瀋鼓集団は合理的な特許の利益分配制度も定めている。イノベーションに対する報奨、開発者の持ち株権利、特許の利益配分といった一連のイノベーション奨励措置は、強くイノベーションを志向する雰囲気をもたらし、瀋鼓集団で働く人々は経営陣から一般職員まで誰もがイノベーション思考を持つようになっている。
瀋鼓集団はイノベーションを奨励すると同時に、人材育成をとりわけ重視し、知識・人材・技術を尊重する環境づくりに力を入れており、技術・科学研究の人材に最高の賃金と最良の待遇を提供している。瀋鼓集団はまた異なる人材のために技能職・技術職・管理職と3つの昇進ルートを用意している。初級技術労働者から教授級技術工まで、一般エンジニアから教授級高級エンジニアまで、一般課員や主任課員から総経理まで、3つのルートは瀋鼓集団のすべての従業員に絶えず希望を与え、同社は年齢層でバランスのとれた人材集団を打ち立てることに成功している。「このように大規模で核心的なチームを擁する瀋鼓集団のような設備製造企業は、世界でも極めてまれです。後継者を育て、技術を代々引き継いでいくことを瀋鼓集団は実現しているのです」と汪氏は語る。
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