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都市の奥深い魅力を引き出すナイトタイムエコノミー
  ·   2019-07-30  ·  ソース:北京週報
タグ: ナイトタイムエコノミー;消費;経済
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ライトアップされ、観光客で賑わいをみせる上海の豫園商城(新華社提供)

最近、北京市は「夜京城」なるナイトライフ活性化の都市レイアウトを進めている。中国の首都として、北京のナイトタイムエコノミーは必ずや、中国各地の多くの都市がナイトタイムエコノミーの競争で遅れをとるまいと参加するように促すだろう。 

ナイトタイムエコノミーとは、1970年代のイギリスで都市の中心部が夜間に空になる現象を改善するために提起された経済学上の言葉で、データが示すように、ナイトタイムエコノミーは既にロンドンで130万の雇用を創出し、660億ポンドの年間収入をもたらし、しかもロンドン1都市のナイトタイムエコノミーだけでイギリス全体の税収の6%を生み出している。 

最初は飲食やショッピングなどの業種が夜間のサービス時間を延長し、後にはバー・カラオケ・ディスコ・クラブなどさまざまな業態が夜をメインとし、昼をサブとする営業方式を広めた。さらに博物館・展覧館・美術館・コンサートホール・映画館・体育館などが続々と夜間営業を始めたり営業時間を伸ばしたりして、ナイトタイム観光・旅行などの総合的ナイトアクティビティが開発され、大量に出現し、中国国内都市のナイトタイムエコノミーの消費需要・レベルは絶えず進化している。 

実際、ナイトタイムエコノミーが都市にもたらすものは、消費の面だけではない。ナイトタイムエコノミーは都市の活力をも現している。中国旅遊研究院のデータは、80後(1980年代生まれ)や90後(1990年代生まれ)がナイトタイム旅行消費の中占める割合はそれぞれ40%と19.8%に達し、ナイトタイム消費全体に広げれば、若者層の消費が占める割合は少なくとも60%に達したことを示している。このことが意味するのはファッショナブルな生活方式の出現だ。 

ナイトタイムエコノミーは都市の歴史的奥深さと文化の豊富さを映し出すものだ。北京の三里屯、上海の新天地、南京の秦淮河、成都の春熙路、香港の蘭桂坊、澳門(マカオ)のザ・ベネチアンなど、これらの場所のナイトタイムの賑わいは既に都市の「名刺」となっており、都市の文化の窓口でもある。人々は去り難い思いの中で都市の奥深くに根ざすものを感じ、都市の脈々と受け継がれてきた歴史に触れるのだ。 

もちろん、ナイトタイムエコノミーは活発であると同時に秩序があり、楽しく健康的な方式で進められるよう注意することも必要だ。食品の安全、騒音や過剰なネオン、さらにごみ処理などの問題に対し、各業種の自制と民間自治の効果を発揮し、ナイトタイムエコノミーに関係する各方面の要望についてしっかりとバランスを取りながら、すべての参加主体の利益の最大公約数を求めていく必要がある。 

「北京週報日本語版」2019年7月30日

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