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逆転が生じている中国と世界の経済依存度
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· 2019-07-29 · ソース:北京週報 |
タグ: 外資;国際貿易;経済 | 印刷 |
寧徳時代新能源股份有限公司の生産ライン(新華社提供)
ちょうど年半ばの折、各種のニュースやデータが集中的に発表され、二つのあたかも矛盾した動向が、中国と外国の経済貿易関係の微妙な変化を人々に知らしめた。一つ目には、一部の外資系企業が生産ラインを中国から移転させている中で、2019年上半期の中国における実質利用外資額はむしろ大幅な伸びを見せている。二つ目には、中国の海外依存度が急激に低くなっている時に、世界の中国経済に対する依存度はむしろ高まっており、中国と世界の経済依存度の非対称性は逆転が生じている。
中国商務部のデータは、2019年上半期に中国で新たに設立された外商投資企業が2万社を超え、実質利用外資額は前年同期比7.2%の増加であったことを示している。
2019年上半期、中国国内のハイテク産業における実質利用外資額は前年同期比44.3%の増加で、比率は28.8%に達し、そのうちハイテクサービス業の実質利用外資額は71.1%の大幅増となった。これはネガティブリストが絶えず縮小され、対外開放が絶えず踏み込んで行われる中で、新たな部門における外資の高いレベルの投入が、既存の産業チェーンの国外移転がもたらす衝撃を有効にヘッジしたことを意味している。
アメリカのマッキンゼー・アンド・カンパニー社が近日公表した報告は、2015年初めから2018年末までの16の四半期のうち、11の四半期で中国国内消費の経済成長に対する貢献率が60%を超えたことを明らかにしている。同様の事例は他にもあり、国際通貨基金(IMF)が近頃発表した報告によれば、中国の経常収支における輸出超過が国内総生産(GDP)に占める比重は既に2007年の約10%から2018年の0.4%にまで大幅に下がり、中国の経済成長はもはや輸出の牽引に頼っておらず、内需主導へと転換したことを表している。
言い換えるならば、国際貿易環境が複雑な現在、中国の国内市場こそ中国経済が安定の中で成長する上での礎であり、内在的推進力だ。
また一方で、世界経済における中国の貨物貿易・対外投資・サプライチェーンの重要度が増し、その地位が高まっていることから、中国への依存度が高い経済体はむしろますます増えている。マッキンゼー・アンド・カンパニー社の報告は、アジアの経済体・資源が豊富な経済体・新興経済体がサプライチェーン・市場・投資分野で最も中国に依存していると指摘する。報告はまた、世界のその他の地域における中国への依存度が高まっているのは、中国が市場・サプライサイド・資本提供者としての重要性が強まっていることを反映したものだと述べている。
少し注意すれば難なく分かることだが、中国への依存度が高い経済体は通常、近年最も力強く成長している経済体でもあり、実際に中国を絆とする新興の成長国グループを形成している。このことから、中国経済の世界的意義は言うまでもなく明らかなのだ。
「北京週報日本語版」2019年7月29日
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