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客殺到!ユニクロ・コラボTシャツ人気の「真犯人」とは?
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· 2019-06-05 · ソース:人民網 |
タグ: 消費;ファッション;経済 | 印刷 |
会社を辞めると、楽しいことを探しに出かけ、よく路上の大型広告看板をみつけては、夜になって人々が寝静まった頃に落書きをしに行った。「当時は高速道路の側らに座り込んで、自分が落書きして変身した大型広告看板を眺めていた。一日で一番楽しい時間だった」という。
ある日のこと、カウズは毎日広告看板によじ登って落書きするより、都市の中にある電話ボックスやバス停のポスターの方が、落書きしやすいし、より親しみやすいことに気がついた。
それからカウズは「創作のルール」を決めて、夜になると街の中心部に張られているポスターをこっそり持ち帰り、落書きをし終わると元のところに張り直すことにした。
落書きの翌日には、大勢の人が道ばたでカウズの作品を鑑賞した。作品と一緒に記念撮影するためにわざわざ訪れる人も出てきた。こうしてカウズは当時のニューヨークで有名な「謎の落書きアーティスト」になった。
大手ファッションブランドは初めは頭を痛めていた。落書きされたポスターをすぐに張り替えなければならないからだ。清掃係は歯ぎしりして、「落書きした張本人を見つけたら、顔に色を塗りたくってやりたい」と憤っていた。
しかし目端の利いたブランドが徐々に商機を見いだすようになり、ディーゼルやカルバンクラインなどがカウズに提携を持ちかけ、ブランドに活力を与えてほしいと考えるようになった。
こうしてカウズはストリートアーティストから、ブランドやファッション界に注目される芸術家になり、米国、英国、フランスの各地で個展を開くようになった。長期的なコラボを展開するファッションブランドもどんどん増えていった。
▽カウズのデザイン展はチケットが入手困難
トレンドを別にしても、カウズの作品は人々に強烈な印象を与える。
カウズの作品には繰り返し描かれるイメージがよく登場し、たくさんの色彩が入り乱れ、モチーフの多くは世界的に有名な漫画やアニメのキャラクターだ。ザ・シンプソンズ、スポンジ・ボブ、スヌーピーなどが多く登場する。
創作手法の点では、カウズは有名なキャラクターを再構築するのを好み、わかりやすいポップアートのテイストが作品とビジネスを結びつきやすくする。注文が細かいことで有名なヒップホップ歌手のカニエ・ウェスト(中国のファンは「カニエ爺さん」と呼ぶ)でさえ、大金をはたいてカウズにアルバムジャケットのデザインを依頼したくらいだ。
かつてカウズが落書きしたポスターを張り替えていた掃除係も、カウズのブレイクで一儲けしている。10年頃、オークション市場に出すと1枚あたり数万ドル(1ドルは約107.9円)で売れたという。
その後たまたまチャンスがあり、カウズは招待を受けて日本を旅行し、東京で人気ブランドの関係者と知り合いになった。そのうちの1人がカウズにフィギュアのデザインを依頼し、こうしてカウズ初の3次元作品が登場した。
このフィギュアはミッキーマウスの体に骸骨の頭が乗っかったようなミニモンスター風で、両目はカウズのシンボルといえるバッテンになっている。名前は「コンパニオン」でカウズの代表的作品になった。
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