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AIIBが初の対中融資、生活インフラ整備と大気汚染対策向け
  ·   2017-12-12  ·  ソース:
タグ: AIIB;インフラ;経済
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アジアインフラ投資銀行(AIIB)は12月11日、北京の約510の村をカバーし、約21万6750世帯をつなぐ天然ガス導管網などの建設事業向けに、2億5000万ドルの融資を認可したと発表した。AIIBの中国向け融資はこれが初となる。このプロジェクトにより、年間で北京の標準炭使用量65万トン、二酸化炭素排出量59万5700トン、粒子状物質排出量3700トン、二酸化硫黄排出量1488トン、窒素酸化物排出量4442トンを削減できる見込み。プロジェクト全体の竣工は2021年を予定している。 

AIIBは政府間協力によって設立されたアジア地域多国間開発機関で、インフラ建設を重点的に支援し、開放性と包摂性を持つ金融機関である。そのため、中国のAIIB設立提唱は、多くの発展途上国から熱烈な歓迎と大きな支持を受け、イギリス、フランス、ドイツなど欧州諸国も大いに賛同し、積極的に参加している。 

発展途上国がAIIB設立を積極的に支持したのは、明らかに、AIIBという新たな場の力を十分に借り、より多くの資金的支援を得て、自国のインフラ建設を強化したいと考えてのことだ。また、欧州の先進国が積極的に賛同し、AIIBの設立に参加したのは、アジア発展の機会をしっかりとつかみ、アジアのインフラ建設と経済成長に加わり、アジア経済というパイの分け前を得るためである。こうして、AIIBの設立に対しそれぞれ異なる角度から共通認識が形成され、一致を見たのである。 

AIIBの金立群総裁は以前こう述べている。「AIIBが融資を行う案件は次の3つの要求を満たしていなければならない。1点目は持続可能性、2点目は環境保護性、3点目は社会に認められていることだ。つまり、AIIBの融資は、少数人ではなくすべての人が利益を得られるものでなければならない」。

AIIB設立以来の状況を見てみると、今年9月12日現在、28件の融資案件が認可され、融資総額は約30億ドルに達している。AIIBが初の対中国融資として北京の「煤改気」(石炭からガスへの切り替え)案件を認可したのは、AIIBが入念な調査と詳細な分析を経て行った決定であり、AIIB融資案件の要求に完全に合致しているだけでなく、現在の中国経済社会発展の実際状況にも合致している。都市インフラ建設の重要な構成部分として、「煤改気」が都市環境改善、汚染削減、都市総合管理水準向上の推進に積極的な作用を果たすのは間違いない。 

AIIBは設立目的が非常に明確であり、融資の実施面でも設立目標と要求を厳格に遵守しているため、AIIBへの参加を希望する国・地域はますます多くなっている。今年8月末現在、すでに80カ国がAIIBに参加。創設時の57カ国から23カ国増え、年内に90カ国を上回る可能性もあると見られている。 

アジア開発銀行の推計によると、2010年~2020年の間に、アジアの各経済体のインフラを世界の平均レベルまで引き上げるには、少なくとも8兆ドルの投資が必要であり、融資は極めて大きく不足している。そのため、AIIBにとっても極めて大きな力を発揮する余地が生まれ、より多くの欧米先進国がAIIBに参加して「財を成す」機会に目を向けるようになった。同時に、AIIBに加われば、他国との経済協力・貿易が盛んになり、貿易関係が拡大し、互利互恵の良好な局面が形成される可能性もある。 

「北京週報日本語版」2017年12月12日

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