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失われた20年の日本 人々が恐れないのはなぜか
  ·   2016-10-11
タグ: 日本経済;中産階級;経済
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▽みんなに仕事と社会保障がある

企業数社に旧知の友をたずねたところ、今や彼らは企業の中核となり、取締役になった人も少なくなかった。顔を合わせると別の友人のことをたずねずにはいられない。みな働き盛りで、かなりの社会的地位にあるという。

30年来の友人や彼らが勤める企業は、失われた20年の間にも脱落(失業)することはほとんどなかった。日本企業は終身雇用制を採用するところが多く、経済が低迷しても社員を解雇しない。社員は長期にわたり、企業とともに歩むことができる。米国のように景気が少し悪くなると真っ先に社員を解雇するようであれば、日本社会は安定した中間層を保つことが非常に難しくなる。

日本はここ数年、確かに低迷しているが、リストラを行う企業は少数派で、失業率はそれほど高くない。2011年に東日本大震災が発生すると、インフラプロジェクトや公共工事が大幅に増加し、建築分野では労働力不足の状態が続いている。

日本社会をながめると、多くの人は過去20年間に賃金がほとんど上昇していないが、みんなに仕事があり、健康保険や年金などの整った社会保障もある。社会保障は人口高齢化が進行すると維持が難しいが、それでも今はまだ維持されている。仕事があれば、病気になっても高齢になっても保障がある。こうしたメカニズムにより日本の中産階級の規模は維持され、中産階級から脱落する状況は日本では稀なケースだ。

▽数字からみたここ数年の中産階級

中産階級の線引きについて、日本には固定的な概念がない。筆者は、安定した仕事と住宅をもつ人々が中産階級だと考える。

不動産価格はバブル経済崩壊後、大幅に値下がりした。東京で働く40代の雑誌副編集長は職場の近くでマンションを買った。毎月のローン返済の圧力は小さくなく、都心部にあるため、価格は年収の約7倍だ。だがこの数字を今の北京や上海の人が聞いたら、うらやましく思うことは間違いない。

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