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日本経済はL字型 節約で対処する中間層
  ·   2016-07-05
タグ: 日本経済;L字型;経済
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日本経済の長期低迷の様子はしばしば「L字型」の持続に例えられる。L字型とは、断崖のように転落することはないが、昔のようないい生活はもうできない、という意味だ。40代で大企業課長の福田さんに話を聞くと、「父親世代は『経済は何年か経てばよくなる』と言っていたが、長らく経済の好転を肌で感じたことはない」という。「環球時報」が伝えた。(文:陳言・日本企業(中国)研究院執行院長)

福田さんは大学を卒業してから20年間働いてきた。日本で最も権威ある経済紙「日本経済新聞」によると、この20年間は日本にとって「失われた20年」で、福田さんに経済好転の実感がないのももっともだ。大企業は決まった賃金を支払うことができ、大幅な昇給やボーナスの増額はないにしても、賃金は支払われる。中小企業で働き、いつも不安に駆られている大学時代の同級生と比較して、福田さんは自分の境遇にまずまず満足している。日本経済の見通しは新聞などで伝えられるより好調で、アベノミクスは福田さんの勤める会社の株価も押し上げた。だが中間管理職の福田さんに実質的な恩恵がそれほどあるわけではなく、心理的な満足感が少しあるだけだ。

できるだけ金を使わない。これがここ数年の福田さんの状態だ。福田さんは2年に1回はスーツを新調したいと考えている。課長たるもの、昨日と同じスーツでは会社に行けないし、10数年前に買ったスーツは新入社員達のスーツに比べると古くさい。だが、中学生と小学生の子どもの塾などの費用を考えると、妻にスーツ新調の話は言い出せなくなる。今、洋服の値段は下がり、夏のスーツなら2着で3~4万円ほどだが、福田さんは、「節約できるところは節約する」という。福田さんのこづかいはアフターファイブの「ちょっと1杯」にほぼ費やされる。日本では割り勘が普通だが、年齢や肩書きによって、飲食費用には違いがある。今の若い人はビールを1杯飲み干すと家に帰りたがるが、福田さんが入社した20年前頃には、上司と飲めば、ビールを何本か飲んでもまだまだ飲み足りないというのが常だった。今の若い人は昔と違う。アルコールは飲まないし、食も細くなった。おかげで福田課長は「ちょっと1杯」の費用を節約出来ている。福田さんは、よく行く銀座も不景気で、つぶれた酒場が少なくないことにも気付いている。

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