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中国8月輸出入額が予想を上回り、 巨大な潜在需要を示す
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呂翎 · 2016-09-14 |
タグ: 中国;輸出入額;経済 | 印刷 |
中国海関(税関)総署が9月8日に発表したデータによると、中国の8月輸出入総額は3291億ドルで、前月比で4.6%増えた。そのうち、輸出が1906億ドルで前月比4.5%増、輸入は1385億ドルで前月比4.8%増だった。全体的に見ると、輸出入額ともに予想を上回り、しかも2年ぶりに輸入額が前年同期比でプラス成長(1.5%)となった。
世界の主要経済体がおしなべて低迷する中、中国の8月輸入額増加は世界を驚かせ、また中国市場の巨大な潜在需要を示した。9月初め、G20首脳が中国・杭州に集まり、世界経済回復策について共に討議した。さらにその共同声明は、「保護貿易主義への反対、世界貿易・投資の促進、多国間貿易体制の強化」を貿易成長促進の基調とするというものだった。G20開催の数日後に発表されたこの貿易データは、G20サミットの成果を実行する上で順調な滑り出しとなった。
データによると、中国の8月輸入額の増加には主に一般貿易額の増加が貢献している。一般貿易額は776億7000万ドルに達し、前年同期比で6.3%成長した。一般貿易輸出入の割合が高まったことは、中国の貿易形態構造が絶えず最適化され、貿易分野の競争力が増強されていることを反映している。
輸入商品品目で見てみると、中国は鉄鉱石、原油、石炭、銅などの輸入量を拡大し、同時に自動車部品などの輸入額も増加した。原材料輸入量の増加は、商品価格要素による部分はあるものの、中国経済が安定しつつある中で国内製造業といった業界の需要が回復していることも表している。
中国政府が発表したデータによると、8月の製造業PMI(購買担当者景気指数)は50.4%で、6月と7月に2カ月連続で下がった後、大きく回復した。これも、中国経済が力を出しさえすれば、国際貿易を通じて世界市場需要の成長を牽引できることを裏付けた。
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