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G20ビジネスサミット開幕、習近平主席が基調演説
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· 2016-09-03 |
タグ: G20;B20;経済 | 印刷 |
2016年の20カ国・地域(G20)ビジネスサミット(B20サミット)が9月3日15時、杭州国際会議センターで開幕し、習近平国家主席が基調演説を行った。演説で習主席は次のように語った。「ビジネス界は成長促進の新たな活力である。金融による成長促進、貿易・投資、インフラ建設、中小企業の発展、雇用、腐敗撲滅などの議題をめぐってG20のビジネスリーダーが出した意見や提案は、G20の施策決定にとって重要な参考になった」。
習主席はさらに、「G20杭州サミットは、G20が短期的施策から中長期的施策への転換と、危機対応から長期的ガバナンス・メカニズムへの転換を遂げ、世界経済ガバナンスの重要な場としての地位を固めることを後押しするだろう」と述べた。
昨年トルコで行われたG20アンタルヤ・サミットで、習主席は「世界経済を分析し、良策を講じるべきだ」との提言を行った。今回の演説で、習主席は、世界経済が力強く、持続可能で、均衡ある、包摂的な成長の道を歩めるようにするには、以下の目標を達成することが必要だと指摘した。
(1)革新型世界経済を構築する。中国は成長モデル革新を杭州サミットの重点議題とし、「G20革新的成長の青写真」策定を推し進めていく。
(2)開放型世界経済を構築し、発展の余地を開拓する。中国はG20が貿易・投資メカニズムを構築し、世界貿易成長戦略と世界投資ガイドラインを策定し、多国間貿易体制を強化し、保護主義反対を再度言明するよう促す。
(3)連動型世界経済を構築する。世界のインフラ相互連結のプロセスを加速するため、中国は世界的なインフラ相互連結同盟の設立を提唱し、多国間開発銀行に共同ビジョン声明の発表を呼びかけ、インフラプロジェクトへの資金投入と人材サポートを強化する。
(4)包摂型世界経済を構築する。貧困と飢餓をなくし、包摂的で持続可能な発展を推進することは、国際社会の道義的責任であるだけでなく、計り知れない有効需要を生むこともできる。
習主席は演説で次のように述べた。「上述の目標を達成するために、今年のG20では初めて開発問題を世界マクロ政策枠組みの中心に据え、初めて『持続可能な開発のための2030年アジェンダ』の実行についてアクションプランを策定し、初めてアフリカ諸国と後発開発途上国の工業化支援について協力を展開し、画期的意義がある。各方面は大気変動に対応する『パリ協定』の早急な発効推進を約束した。我々はエネルギーのアクセシビリティ、エネルギー効率、再生可能エネルギー、創業についても共同アクションプランを策定し、食糧安全と農業での協力を強化していく。我々は様々な階層や集団、特に貧困層のニーズに関心を寄せ、各国が公共管理と再分配政策調整について議論するよう促していく」。
「北京週報日本語版」2016年9月3日
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