ホーム >> 経済 >> 本文 |
5カ月連続で輸出増、中国経済上向きのシグナル
|
· 2016-08-12 |
タグ: 輸出入;貿易;経済 | 印刷 |
海関(税関)総署の最新統計によると、今年1~7月、中国の輸出入総額は13兆2100億元で、前年同期比で3%減った。そのうち輸出は1.6%減、輸入は4.8%減で、貿易黒字が拡大した。しかし指摘しておきたいのは、7月単月で見ると輸出が2.9%増となり、5カ月連続でプラス成長となったことだ。
輸出が5カ月連続で増加したことは、中国経済が上向きつつあるというプラスのシグナルである。全体的に見て、現在外需は依然として疲弊しており、国際貿易情勢は依然複雑で厳しいが、「回穏向好」(安定に向かい上向く)の基調にあることは変わっていない。この点について、商務部外貿司(局に相当)の東堂副司長は次のように説明した。
1~7月、中国の貿易は引き続き「稳中向好」(安定の中でよい方向に向かう)の状態を保った。3月以来、中国の輸出累計減少幅はすでに5カ月連続で縮まっており、しかも現在中国の輸出は米国や日本、韓国、ロシア、インドなど主要経済体の輸出成長率よりも好調に推移している。
輸出が5カ月連続でプラス成長したことを受けて、年初に設定した「回穏向好」という通年目標を達成できるかどうかがとりわけ注目されている。現在、国際貿易情勢は依然として厳しく、なおも今後出現し得るさまざまな変化を見る必要がある。通年で「回稳向好」を達成することが目標だが、現実的にはコントロールが難しい要素がまだ多くある。例えば、世界経済構造の変動と世界経済低迷の状態を中国が解決するのは難しい。一方で、中国の貿易の発展も世界経済が安定に向かうかどうかにかかっている。
現在の「回穏向好」は元建て輸出入額の小幅成長という形で体現されているが、ドル建て換算だと輸出入ともに依然として減少している。これは、成長基盤がまだ堅固ではなく、内生的原動力が完全には形成されていないことを反映している。
2次のページへ |
|