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G20財務相・中央銀行総裁会議が共同声明を発表、世界経済成長を共に促進
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· 2016-07-26 |
タグ: 財政・金融;G20;経済 | 印刷 |
2日間にわたって成都で開かれていた2016年第3回20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が閉幕した。会議は9つの議題をめぐって会議声明を発表し、各方面は自信増強と成長促進のために更なる措置を講じることで同意した。
今回の会議はG20杭州サミット前における最後の財務相・中央銀行総裁会議である。楼継偉・財政部部長と周小川・中国人民銀行行長(総裁)が共同で議長を務めた。
会議は主に現在の世界経済情勢、「強固で持続可能かつバランスの取れた成長の枠組み」、国際金融アーキテクチャ、投資・インフラ、金融セクター改革、国際税収協力、グリーン資金、気候変動資金、テロ資金対策などの議題について討論し、各議題の主要成果を承認して、杭州サミットが財政・金融面で成果を上げるための準備を整えた。
楼部長は会議後に行われた記者会見で、次のように述べた。「世界経済の回復は予想よりも弱く、経済環境は課題に直面し、下振れリスクは引き続き存在している。このような情勢下で、G20各国は協力を強化し、G20上海会議のコンセンサスを重ねて言明し、引き続き財政・金融政策や構造改革など全ての政策ツールを用いて、自信を増強し、成長を促進する必要がある」。
周行長は次のような考えを示した。「G20はより開放的で強靭な金融体系の構築に向けて引き続き努力しなければならない。これには世界金融セクター改革を引き続き推進し、マクロプルーデンスの枠組みとツール面の経験を総括して練り上げ、金融市場インフラの監督管理を強化することが含まれる」。周行長はさらに、「今年のG20はデジタル金融包摂及び金融包摂の発展指標・データ面で進展があった。次の段階も引き続き金融包摂を推進して、経済成長の成果が全ての人々に行き渡るようにするべきだ」と指摘した。
楼部長は次のような考えを示した。「今回の会議の成功は、年初に確定したG20財政・金融分野の年間政策目標がほぼ期限通り達成されたことを示している。財政・金融分野はG20シェルパと共に、G20杭州サミット成果文書の取りまとめに向けた折衝のために準備を整えていく。同時に、世界経済情勢の新たな変化を引き続き注意深くフォローし、出現する可能性のある新たなリスクと新たな課題を速やかに防止し、取り除いて、確実にG20杭州サミットを成功させる」。
「北京週報日本語版」2016年7月26日
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