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「中所得国の罠」回避の条件を備えた中国
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· 2016-06-15 |
タグ: 中国;「中所得国の罠」;経済 | 印刷 |
今後数年で中国が高所得国になることは歴史的法則に合致する
中国人民大学校長 劉偉
現在、世界の高所得経済体はおよそ70ある。主に発達経済体で、発展途上経済体も10余りある。この70の経済体は、上位中所得国から高所得国になるまでに平均12年4カ月を費やした。70の経済体のうち、人口が1000万超の経済体は20あり、高所得国になるために平均11年9カ月かかっている。世界第1位の人口大国である中国は2010年に上位中所得国になった。中国が約10年後の2020年前後に高所得国になることは、歴史的法則と趨勢に合致する。
中国経済は潜在的インフレと成長下押し圧力の2重リスクに直面している。積極的な財政政策と穏健な金融政策を柔軟に運用していけば、確実にリスクをコントロールし、問題を解決するために時間を稼ぐことができる。しかし、問題を根本的に解決するためには、経済発展のモデルを転換し、新技術の開発と制度の革新を行わなければならない。そのため、供給側(サプライサイド)構造改革のさらなる推進が、「中所得国の罠」を回避するカギとなる。
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