アリババはウォルマートでもアマゾンでもない。アリババが中国経済における目覚しい見本となったのは、これまで発展してくる中で、単なる販売チャネルから、ビッグデータやクラウド・コンピューティングなどを含む多元的なビジネスプラットフォームサービスへとグレードアップしたからだ。「核心キャッシュフロー」であれ、「新興エンジン」であれ、「長期戦略投資」であれ、アリババが膨大な数の企業に対してもたらした示唆は、さまざまな成長段階、利潤曲線、キャッシュフローレベルのバランスの取れた組み合わせにとどまらず、電子商取引が依然として中国で急速に発展しており、モバイル消費が主流になる可能性があることを証明した点にある。
中国の消費が比較的保守的で、世界経済がやや低迷している中では、新経済実体を育成することはつまるところ消費牽引、雇用拡大、納税促進、出店者への能力付与、小売業からの製造業活性化を通じて、モデル転換する市場に系統的なサポートを提供し、下振れするマクロ経済に価値と責任を持って引き受ける精神を注ぎ込むことを目的としている。アリババの奇跡から「新経済実体」の力を見てみると、産業チェーン、バリューチェーン、サプライチェーン、サービスチェーン、情報チェーンにおいて、新たなルールと体系を再構築し、潜在的なエネルギーとチャンスを活性化し、失われていた自信を奮い立たせ、発展過程における戦略を調整することなのである。(ソース: 中国青年網)
「北京週報日本語版」2016年5月10日