アリババの業績成長が再びウォール街アナリストの予想を上回った。5月5日夜、アリババ集団は2016財政年度の第4四半期財務諸表と通年業績を発表した。取引高、収入ともに市場の予想をはるかに上回る力強い成長を実現し、世界最大のモバイル経済実体となり、消費経済と科学技術が駆動する中国サービス業の巨大な強靭性と潜在力を示した。
あるアナリストは、現在の成長率でいくと、新財政年度にアリババのGMVはスウェーデンのGDPを超えて「世界トップ20経済体」に迫り、2020財政年度には「世界トップ15経済体」入りの見込みがあると予測する。「工業で余分な生産能力を淘汰し、消費でグレードアップする」上で正念場となる5年において、インターネット技術と伝統経済を結びつけ、技術とモデルの革新によって、未来に適応する「新経済実体」を共同で作り上げることはすでに大勢の赴くところとなっており、期待に値する。
伝統経済の考え方では、世界経済は実体経済と仮想経済という2つの基本形態に区別される。しかしこの20数年で、インターネットがこの2つの経済形態を1つに結びつけ、新たな経済実体を作り出した。現在、アリババには1000万を超える出店があり、世界の消費者4億2300万にサービスしている。取引高は3兆920億元に達し、全体規模は欧米主要先進国の年間GDPに引けを取らない。アリババによって創出された直接雇用機会は1500万を超え、3000万前後の間接雇用を生み、同時に川上の製造業税収を1800億元近く成長させた。