ホーム >> 経済 >> 本文 |
中国経済の評価に偏見を持ち込むべきではない
|
· 2016-04-20 · 北京週報 |
タグ: 構造改革;格付け;経済 | 印刷 |
現在、中国経済が下押し圧力に直面しているのは、世界経済の不景気と関係がある。昨年、中国の貿易成長率が低下したのは、主に世界経済の不確定性の影響を受けた結果だ。しかし貿易成長率の低下のほかに、我々は中国の国際市場におけるシェアと競争優位性にも関心を持つ必要がある。
中国経済の問題は、本質的には構造問題である。改革の全面的深化の推進は、構造調整と発展モデル転換・アップグレードに原動力を注ぎ込み、特に市場経済発展を妨げるさまざまな体制上の障害を取り除き、経済成長の潜在的エネルギーを掘り起こし、新たな原動力を育成することを目指している。最近開催された国務院常務会議の決定事項を例にすると、「インターネット+流通」の推進は消費の潜在力を掘り起こすためであり、「装備製造業標準化・品質向上計画」の実施は「メイドインチャイナ」の品質と優位性を高め、工業企業の内在的活力と創造力を強め、標準化によって中国製品のアップグレードを先導するためである。
もちろん、今の外部環境は依然として非常に複雑であり、景気回復の基盤を更に強固する必要がある。構造改革の難関を突破するための課題は多い。特に生産能力淘汰、デレバレッジの面における課題がまだ多くある。そのほか、「第13次五カ年計画」の最初の1年には、「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海のシルクロード)」構築の積極的推進、国際生産能力協力の拡大、「走出去(海外進出)」能力の増強などの面においても向上の必要があるところが多い。我々は、格付け会社が指摘した中国経済衰退論を過度に気にする必要はなく、中国経済の成長に自信を持つべきだ。だがその一方で、中国の経済状況を正確に把握し、長所を活かして短所を克服し、大きな政策ミスをできるだけ回避するべきでもある。
「北京週報日本語版」2016年4月20日
前のページへ1 |
|